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11年ぶりに、ねぶた名人の誕生です。ねぶた師の竹浪比呂央さんが、第7代ねぶた名人に選ばれました。 「おめでとうございます!」 「ありがとうございます」 【竹浪比呂央さん】 「背筋がすっと伸びて、体にいつもと違う力が入りました」 優れた技術と実績を持つねぶた師を顕彰するねぶた名人。選ばれるには、7回以上の最優秀制作者賞受賞や後継者の育成といった要件を満たす必要があります。 青森ねぶた祭保存会は、27日に青森市内で会合を開き、審議した結果、竹浪比呂央さんを「第7代ねぶた名人」に選びました。名人位の決定は、11年ぶりです。 【青森ねぶた祭保存会 林光男会長】 「一つの祭りだけの問題ではなくて、学術的な面で名人たちはいろいろ活躍しているんですよ。そういう意味で竹浪さんも、たくさんそういうことをやっていますし」 決定の報告に竹浪さんは。 【第7代ねぶた名人に決定 竹浪比呂央さん】 「名人という方々自体が、子どものころからの憧れの存在というか。絶対に手の届かないところにいる方々なんだという」 「今度は自分の名前が残る、これは本当に恐縮なこと、いいのかなという感じですよね」 竹浪さんは、つがる市出身の63歳。1989年に大型ねぶたの制作でデビューし、7回のねぶた大賞や現役では最多、8回の最優秀制作者賞を受賞しています。 また、東京やアメリカなど国内外で派遣ねぶたを制作。2010年に設立した自身のねぶた研究所では、後進の育成にも力を入れ、2014年には手塚茂樹さん、2023年は野村昂史さんと、弟子2人をデビューへ導きました。 竹浪さんの師匠、第5代ねぶた名人の千葉作龍さんも、誇らしく感じています。 【第5代ねぶた名人 千葉作龍さん】 「長い間見てきましたけれど、いずれは名人になるだろうと」 「光栄ですね私としては」 「ねぶた文化の担い手として、これからも高みを目指してほしいなと」 竹浪さんは、紙と灯りの造形としてのねぶたの可能性を追求し続けています。 【第7代ねぶた名人に決定 竹浪比呂央さん】 (Q.何歳ぐらいまで現役?)「できれば90歳ぐらいまではやりたいのですけれども」 「ねぶたが好きなものですからね、長く続けたいと思います」 名人位は、青森ねぶた祭の開会式が行われる8月1日の顕彰をもって認定されます。