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交響詩「祈りの陽」_Symphonic Poem Sun Salutation【水戸市民吹奏楽団47回定期】

水戸市民吹奏楽団47回定期演奏会 水戸市民会館グロービスホール 2025年2月2日(日) 【プログラムノート】 作曲：田村修平 　田村修平（1986-）は、オーケストラ、合唱、吹奏楽、室内楽などの作曲・編曲だけでなく、アニメ音楽・劇伴音楽のオーケストレーション及びアレンジ、吹奏楽指導など多岐にわたる分野で活躍されている作曲・編曲家です。この曲は、2022年に兵庫県の宝塚市吹奏楽団の委嘱作品として作曲されました。 　序盤から前半にかけては、ファンファーレ調のモチーフが展開していく祈りのテーマとグレゴリオ聖歌の「怒りの日」をモチーフにした人々の苦悩を想起させる憂いのテーマが様々な楽器で競い合う様に演奏されます。後半は海から昇った太陽がまばゆく煌めき、世界を暖かく照らす情景が表現されており、祈りにより平和がもたらされた人々の歓喜がホルンによるファンファーレやティムパニーによる力強いリズムで奏でられ荘厳なフィナーレを迎えます。　　 田村氏は作曲にあたり、『「祈り」という人類共通の普遍的なテーマに加え、生命力や希望といった力強い表現、シンフォニックな響きの構築に重きを置きました。』と語っています。コロナ禍、国際紛争と激動の時期を経て作曲されたこの曲には、生きるために祈りとともに希望をもって再び立ち上がる、音楽に込めた田村氏の力強いメッセージを感じることができます。