聖武連山＆要害山 縦走ハイク｜上野原の低山ハイク。鶴川の流れも麗し скачать в хорошем качестве

聖武連山＆要害山 縦走ハイク｜上野原の低山ハイク。鶴川の流れも麗し

前週に伊予ヶ岳と富山をつなげて歩くハイキングをして、「つなげて」歩く魅力にすっかりはまってしまいました。縦走というのは、山から山へと思っていたので、ひとつの山を登って降り、また別の山に向かう...そこに連続性があることに気づいていませんでした。 たとえ舗装された道でも、集落、畑で働く人々、家の前に広がる花壇や庭先の風景など、どれもが歩きながら自然と目に入ることで、その日常性と風の音や鳥のさえずり、遠くに見える山々、それらがすべて一体となって、まるで一つの物語を紡ぐような気持ちになりました。――まさに「旅そのもの」が目的になる。 すると、これまで候補に上らなかった山々が俄然魅力的に感じられるようになりました。 地図を広げて「この山からあの山へ」と計画を立てる過程が、一層楽しくなりました。 そのような歩き方なら、もっともっと選択肢が広がります。 そして、自然と人々、景観と生活、すべてが織り交ぜられた道のりこそが、「つなげて歩く」魅力の核心だと感じています。考えれば、信越トレイルで秋山郷を歩いたのが、だいぶん影響しているかもしれません。 今回は、聖武連山と要害山という二つの山をつなげて歩くハイキングを計画しました。 尾続フラワーパークに車を止め、8の字を描くように歩きました。 聖武連山と要害山と。二つそろうと、漢字がめっちゃかっこ良きじゃないですか？ また、この二つの山に間に鶴川があり、この渓谷がものすごく良かった。 上野原にこんな良きところがあるなんて本当に知らなかったです。 聖武連山は東ルートで登り、西ルートで下りました。東ルートはその急登に驚かされました。落ち葉の急登は、下りではあまりとりたくないですね。東ルート↑西ルート↓をおすすめします。 聖武連（しょうむれ）という、ガチ硬派な名称の山ですが、武連（むれ）というのは、マルの意味らしいです。 いったん駐車場に戻り、次は要害山へ向かいます。 要害山という名前の山は、日本全国に数多く存在します。そのほとんどが戦国時代かそれ以前に防衛のために使われた山で、地形を活かして山城や砦が築かれた場所です。この上野原の要害山も、そのような歴史を背負った山です。山梨県にはもうひとつ要害山があって、そちらは信玄公に所縁のある山だそうです。いずれは行ってみたいと思います。 さてさて、それにしても要害山。その名にふさわしい地形や立地に感心します。 山頂から見渡す景色は、戦国時代の兵士たちの視点に立ったかのようです。広がる山々の間に点在する集落や道のりが見渡せ、ここから周囲の動きが手に取るようにわかったのでしょう。 登山道には、今もその時代を感じさせる不自然に開けた場所や防衛に特化した跡があり、昔の人々の知恵を感じます。 戦国時代の人々も、この景色を眺めながら、何を思っていたでしょうね。 令和の私は、丹沢方面、手前に石老山がそびえていて、午後の陽に照らされていたからか、筋骨隆々の非常に険しい山に見え、あなたそんな山だったの？とぼけ～っと考えていました。 要害山山頂から、馬蹄形に稜線を歩き続けます。風の神、コヤシロ山、実成山、尾続山。 冬至のこの日は、午後をまわると一気に陽が傾いたなと感じられ、タイムアタックの様相を呈してきました。 小さくアップダウンを繰り返しながら、すすみます。風の神、コヤシロあたりは、細い尾根でところどころ眺望も開け、ステキでした。この日は、聖武連山を最後に富士山は隠れてしまいましたが、この稜線では富士山が良く見えるようです。 尾続山から下ると、あとは人家を抜けてフラワーパークの駐車場へ。 その道を歩いていると、住宅の煙突からゆっくりと煙がのぼるのが見え、何ともノスタルジックで、温かみのある光景に出会いました。まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのようで、ただ静かに暮らす人々とその日常の景色が、心に沁みるように感じられました。 撮影日：2024年12月21日（土）