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行列のできる釧路のラーメン店が札幌に進出しました。釧路での思い出の味を求め、多くの人が訪れています。 きれいに澄んだスープはカツオ出汁がきいたあっさり味。麺は、細い縮れ麺。 鈴木麻友記者)「いただきます。ツルっとした、のどごしの良い麺です。縮れ麺がカツオ出汁のきいたスープをしっかり絡めて、口の中にカツオ出汁の風味が広がります」。 23日、24日、地下鉄南北線・北24条駅の近くにプレオープンした「ラーメンまるひら」。開店直前、店の前には70人が並びました。 釧路出身) 「小さい頃から食べているラーメンなので。ほんと楽しみですね」。 「ラーメンまるひら」は、1959年に釧路で創業しました。こちらも、店の外に並ぶ人ができる人気店です。 高橋海斗記者) 「店の外まで出汁のいい香りが漂ってきています。お昼時ということもあって店内は満席ですね。多くの人で賑わっています」。 釧路で昔ながらの味を守るのは、4代目の平野正夫さんです。店は妻と次男と切り盛りし、長く、地元の人々に愛される味を守り続けています。 客) 「あっさりしていて朝からでも食べられます」。 「昔風ラーメンですからね。細麺でおいしいと思いますよ」。 67年続く歴史の中で初めての挑戦も。長男がのれん分けで札幌に進出することになったのです。 平野正夫さん) 「地元の皆様に好かれるような店になってもらえればそれで十分ですね」。 平野芳子さん) 「細く長く頑張ってほしいと思います」。 長男の周平さん。ラーメン店をやることは、若い頃からの目標でした。 平野周平さん) 「まるひらの味が自分はすごく大好きだったので、いろんな人に知ってもらいたいなと思って札幌でやりたいなと思いました」。 これまで30年近く呉服店に勤め全国転勤をしてきた周平さん。 父・正夫さんが高齢になり「受け継ぐなら今しかない」と3年前から釧路の店で修業を始めました。学生時代とサラリーマン時代に過ごした札幌で「まるひら」の味を広めたいという思いもありました。 札幌への進出で一番苦労したのは、麺です。札幌の西山製麺と特注で作り上げました。 平野周平さん) 「真空でこねてみたり、普通の空気でこねてみたり、麺を切る速さが速いとか遅いとかでも断面が変わるので食感が変わってくるんですよ」。 試作を7回重ねてようやく、釧路の「まるひら」の味を札幌で再現。両親からのお墨付きも得ました。 そして、いよいよ… 平野周平さん) 「お待たせしました。きょうから札幌でお世話になりますのでよろしくお願いします」。 「まるひら」の味を求める客が、続々と店内に。開店前からできた長い行列、先頭の人は午前10時半の開店の1時間半前から並んでいました。初めて食べる、「釧路ラーメン」だったそうです。 列の先頭の客) 「水を飲むのも忘れるぐらい夢中になって食べていました」。 客の中には、釧路の「まるひら」の味を知る人も。 釧路出身) 「変わらないですね。良かったです」。 「釧路ラーメンの細い縮れ麺で見事に本店が再現されていると思う」。 札幌の店も周平さんと妻の真紀さんの2人で、釧路と同じように家族で「まるひら」の味を伝え続けていきます。 平野周平さん) 「向こう(釧路)は67年続いてますけど、ここでは新参者で、一年生なので。謙虚な気持ちで真摯に取り組んでいきたいと思います」 ▼HTB北海道ニュース 公式サイト https://www.htb.co.jp/news/ ▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」 https://www.htb.co.jp/news/info.html ▼HTB北海道ニュースのSNS Twitter / htb_news Facebook / htbnews TikTok / htb_hokkaidonews #HTB北海道ニュース #北海道 #ニュース