「雨が降る」は「空が落ちてくる」 скачать в хорошем качестве

「雨が降る」は「空が落ちてくる」

雨ってままならないですよね。田畑を世話する人は恵みの雨を願い、町に住む人は晴れを望む。しかし、願っても雨は降らず、望んでも雨は止みません。人々の願いを尻目に、雨は天のサイコロに従って地上に水を注ぎ、あるいは注がない。晴雨とは生活そのものかもしれません。そのままならなさのなかで今日を生き抜くことが生活ということなのでしょう。「雨が降る」は「空が落ちてくる」。この少々風変わりな知見は、あなたの生活に何をもたらすでしょうか？ 関連動画①：    • 日本語に主語はあるか   関連動画②：    • 「日本」は「山の後ろ」という意味だった   関連動画③：    • 月＝晴れる？　南の島の「月夜」と「天気」   参考文献： 『沖縄語辞典』 『南琉球宮古語多良間方言辞典』 Mettouchi, Amina, and Mauro Tosco (2011), Impersonal configurations and theticity: the case of meteorological predications in Afroasiatic. Impersonal constructions: a cross‐linguistic perspective, ed. by Andrej Malchukov and Anna Siewierska, 307—22. Amsterdam: John Bentamins. Suzuki, Hiroyuki (2022), Geolinguistics in the eastern Tibetosphere: An introduction. Geolinguistic Society of Japan. Shirai, Satoko, Keita Kurabe, Hiroyuki Suzuki, Kazue Iwasa, and Shiho Ebihara (2018), ‘It rains’ in Tibeto-Burman. Studies in Asian Geolinguistics 8: 35—38.