「ぼくはいきもの」（「殺生石」より）　滝口亮介　作曲 скачать в хорошем качестве

「ぼくはいきもの」（「殺生石」より）　滝口亮介　作曲

日本大学第二中学校・高等学校　演劇部・吹奏楽部　特別公演「殺生石」より 脚本・演出・歌詞：宇田川豪大（日吉佐阿彌 謡曲「殺生石」より）　作曲：滝口亮介　　指揮：笠置　浩史 ヴォーカル・ギター：廣瀬哲也　　パーカッション：三瀬　悠 演劇「殺生石」は日大二高演劇部と吹奏楽部の合同公演として2012年4月8日、セシオン杉並で発表された。この映像はエンディングであり、オーケストラピットに笠置浩史氏指揮の吹奏楽団、そしてこの公演のために編成された日大二高合唱団、ボーカル・ギター廣瀬哲也氏、劇中の能における太鼓も担当されたパーカッション三瀬悠氏と、ピアノそして作曲も担当した滝口も加わり、壮大なスケールの演奏となった。 　脚本・演出の宇田川豪大氏の戯曲集「ぱんぴー」のあとがきにおいて、本作品「殺生石」についてご自分の思いを次のように語られている。 　《東日本大震災と名付けられた天変地異により、多くの命が喪われた。何よりもまずここに謹んでお悔やみ申し上げます。（中略）津波、火事、原発事故、計画停電…逃げきれない現実が押し寄せ、社会はパニックになった。（中略）これほどの大混乱で、たくさんの人が亡くなったというのに、別の場所では人が殺され、自殺者が相次ぎ、不慮の事故で命を落とす人もいた。不条理を感じた。（中略）僕は今まで、いわゆる時代を切り取ったような作品は取り上げなかったし、正直興味もなかった。時代は必ず色褪せていくものだからだ。そして忘れられる。でも、今回は書かなくてはいけない、と思った。立派な「心の問題」として、色褪せず、忘れてはならない出来事として、書かなくてはいけないと。》 　この100名を優に超える大編成に加わった全員が、この宇田川氏のテーマを咀嚼しながら、それぞれの役割を果たす、という素晴らしい機会となった。