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梅の和菓子【標野】ができるまで

叶 匠壽庵が生きつづける場として、1985年に造営した寿長生の郷（すないのさと）。6万3千坪を有する自然に抱かれた里山に農工ひとつの、お菓子づくりをめざす叶 匠壽庵のカタチが生まれてきました。 数百種に及ぶ野の花や、四季折々の花を咲かせる樹木、そして野生動物との共生。市街より少し離れた周囲の景色は、春から秋へ色彩豊かに変化し、ときに雨が降り風が吹き、厳しい冬の時にも、郷の工房では、お菓子づくりの湯気が立ちのぼります。 創業者・芝田清次は梅の菓子に合う素材を求めて全国を歩き、京都府青谷地区のみでつくられている「城州白梅」に辿り着きました。希少性が高く、大粒で果肉も厚く芳醇な香りが漂うこの梅に惚れ込み、自社で梅をつくり育てたいと寿長生の郷を開きました。 白い花が咲き誇り、小さな実がふっくらと重みを増し、それを収穫できるのは自社栽培ならではの強み。一日一日と変化する郷の風景が私たちの自慢です。 【甘酸っぱい恋の和菓子「標野」がリニューアル】 茜さす　紫野ゆき　標野ゆき 　 　　野守は見ずや　君が袖振る　＜額田王＞ 約50年愛され続けてきた、初夏にぴったりな甘酸っぱい標野（しめの）。 いにしえの近江大津宮の時代、蒲生の丘（現在の滋賀県蒲生郡）で詠まれた恋の歌に込められた、惹かれ合いながらも結ばれることが許されない「甘く切ない恋心」をあらわした銘菓「標野」を2020年6月1日よりリニューアルします。 自家梅蔵で熟成させた甘い香りを放つ城州白梅に、赤色が鮮やかな梅の品種 「露茜（つゆあかね）」を新たに加え、美しい色の階調に。稜線を描いた象は蒲生の丘を想像させます。 「歌の情景をより深く、梅の味わいをより濃く」 さらに美味しく美しく生まれ変わった標野で甘く切ない万葉恋歌に想いを馳せながら、ちょっぴり贅沢なおやつタイムはいかがでしょうか。 標野　商品ページ≫ https://www.kanou.com/products/detail... 叶 匠壽庵ホームページ≫ https://www.kanou.com/