ロシアのミサイル攻撃で破壊された住宅　首都キーウ скачать в хорошем качестве

ロシアのミサイル攻撃で破壊された住宅　首都キーウ

【キーウ＝佐藤貴生】ロシア軍が29日に行ったウクライナ全土への大規模なミサイル攻撃の衝撃の大きさは、首都キーウ（キエフ）中心部でも身をもって感じた。市内東部ではウクライナ軍が撃墜したミサイルの破片が民間施設に落下して3人が負傷し、市内の4割が停電する被害が出た。一方で、空襲警報の発令中も市街では多数の車が走り、普段同様に通りを行き交う歩行者の姿もみられた。 　キーウのクリチコ市長は29日、首都に向かって発射されたミサイル16発を撃墜したと述べた。しかし、ミサイルの破片は市内4カ所に落下し、ロイター通信は炎を噴き上げる住宅や一面にがれきが散乱する写真を配信し、被害の大きさを示した。 　この日は早朝から警報発令を知らせる携帯アプリがしばしば鳴り、記者（佐藤）が宿泊するホテルの６階の部屋では午前9時ごろ、数回の爆発音が聞こえた。窓からは煙が上空で舞うのが見え、地上からウクライナ軍がミサイルを撃墜したという印象だった。 　その直後、爆風の衝撃のためか建物がぐらりと揺れ、ホテル地下のシェルターに避難した。居合わせた国連機関の男性職員は、「これほどの規模の攻撃は最近では珍しい。きょうは外出は控えた方がいい」とつぶやいた。一方、大半の宿泊客はシェルターに避難せず、ロビーで淡々と食事を続ける人もいた。 　警報は午前11時ごろに全面解除された。キーウ市内に住む大学院生の男性（22）は、「露軍の大規模な空襲はいつ起きてもおかしくないと思っていたから、驚かなかった。警報のたびに避難するのは非生産的だ。プーチン（露大統領）はウクライナの人々に恐怖心を植え付ける狙いかもしれないが、大半の人は慣れてしまい、怖がっていない」と話した。 #ウクライナ#Ukraine#ウクライナ侵攻#UkraineInvasion#戦争犯罪#WarCrimes#ロシア#Russia#Kyiv#キーウ