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国の登録有形文化財「旧藤武邸」存続に向けて前進　２法人が購入希望・鹿児島県 (23/04/28

鹿児島市にある国の登録有形文化財、旧藤武邸を巡る動きです。老朽化が進む鹿児島県教育会館の移転先として解体が予定される中、２８日までに２つの法人が建物の購入に名乗りを上げました。さらに、懸案となっていた県教育会館の移転候補地も１カ所に絞り込まれ、旧藤武邸は存続に向けて一歩、前進しました。 鹿児島市春日町の旧藤武邸は、昭和初期に建てられた細やかで遊び心ある装飾が特徴の風情ある建物です。 戦火を免れた木造建築として、国の登録有形文化財にもなっています。 この建物を所有する財団は、この場所を鹿児島市山下町の県教育会館の老朽化に伴う移転先としていて、２０２２年１１月に解体を予定していました。 しかし、市民からの保存を求める声をうけ、財団は解体の決定を３月末まで延期し、旧藤武邸の売却先と県教育会館の新たな移転先をそれぞれ探していました。 財団によりますと、２８日までに２つの法人がこの旧藤武邸の購入を希望しているということです。 また、県教育会館の移転先については、複数あった候補地を鹿児島市内の１カ所に絞り、来週初めにも地権者に購入の意思を伝えるということです。 これにより、建物の売却額や県教育会館移転先の土地購入額などで条件が整えば、旧藤武邸は存続が決まります。 財団はＫＴＳの取材に「購入者が現れたことは前進でありがたいこと。財団としても建物を残したいが、あとは条件がクリアできるかの交渉次第」とコメントしています。 #旧藤武邸　#鹿児島県教育会館　#鹿児島