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ホースクリニシャン『宮田朋典』氏が解説する、バック・ブラナマンのデモンストレーション

2012年11月、現代最高峰のホースクリニシャンとして知られるバック・ブラナマン氏が来日し、御殿場市馬術スポーツセンターでデモンストレーションを行いました。このムービーでは、連載でお馴染のホースクリニシャン、宮田朋典氏の解説つきでそのデモンストレーションの模様をお届けします。 　イベント当日は、北海道から来た３歳馬、５歳のクォーターホース、噛み癖のある木曽馬など５頭の馬が登場しました。このムービーにはその５頭のうち、ブラナマン氏の調教テクニックがより多く発揮されていた３頭のクリニックを収録しています。１頭目は、人を乗せた経験が少ない３歳の馬。最初はロープから逃れようと暴れていましたが、ブラナマン氏がフラッグを使って後肢を動かす運動を続けていると、次第にブラナマン氏の指示に従うようにじっとするようになりました。最後には鞍をつけて、騎乗もできるようになりました。さまざまな調教によって次第におとなしくなっていく様子は圧巻です。 　２頭目は、大勢の人前に出ると緊張する10歳のアパルーサ。人間に対するリスペクトが少なく、興奮して頸を高く上げていました。敏感で右脳タイプの馬に対して、ブラナマン氏がどのようなアプローチを行ったのか、宮田氏が細かく解説してくれています。 　最後は、噛み癖のある４歳の木曽馬。見た目は小さく可愛らしいですが、考えて反抗する左脳タイプの馬です。ブラナマン氏が木曽馬をクリニックする様子は、めったに見られません。手ごわい木曽馬に対しての、ブラナマン氏のアプローチをぜひ映像でぜひご覧ください。 　宮田氏は、ブラナマン氏の鮮やかな調教テクニックの解説はもちろんのこと、それぞれの馬の行動から分かる性格や特徴、馬のサインの読み取り方なども分かりやすく説明してくれています。馬の気持ちを理解するために、ぜひ活用してください。 　ブラナマン氏のデモンストレーションは、高度な調教テクニックもさることながら、常に馬の反応を確認しながら、基本を大切にしてアプローチすることの大切さを教えてくれています。テクニックだけでなく、馬との向き合い方も見習いたいですね。