私たちが、「世界」を隠喩的に見るのか、それとも、「世界」がもともと、隠喩的なのか？ скачать в хорошем качестве

私たちが、「世界」を隠喩的に見るのか、それとも、「世界」がもともと、隠喩的なのか？

「同胞」という言葉は、てっきり「同国民」を表すんだと思ってた。「きょうだい」とルビを振られている用例を幾つも見たし、それに、この語の訓読みは「はらから」、「源氏物語」なんか読んでいると(笑)、誰の「腹」から生まれたか？が、「母系社会」では重大関心事なのだろう、しばしば「・・・腹」なる表現に出くわすので、はたと膝を打ち(笑)調べてみた。「包」は体内に胎児を宿している象形、「つつむ」の意となり、「月=にくづき」との「会意形声」で「胞」、胎児を包む膜=「えな(胞衣)」、となった。それを「同じく」する者、であるから、同じ「腹」から生まれたもの、兄弟姉妹、となったのだな。ところで、なんで「月」が身体の部位を表す部首になったのだろう？「月」と「肉」の変形字、「舟」の変形字、が横棒が縦線にくっつくかどうか？みたいな微妙な差異を伴って、別々の三字として存在していたものが、当用漢字としては、混同された、従って「月」を部首とする漢字には、三つの由来の異なる系列が混在しているのだ、とのこと。「醒めよ我がはらから、あかつきは来ぬ」、「インターナショナル(国際歌)」の歌詞だから、思えば(笑)十代の頃から、この言葉を知っていたことになる。言わずもがな(笑)ここでは、「同じ『プロレタリアート』の一員」、ということだ、 Are you not the worker too?「統一戦線の歌」ベルトルト・ブレヒト という訳だ！ もちろん「映像」とは、特に関係がない(笑)。ここに写っている者たちが、文字通りの、「同じ腹から生まれたもの」であることもあれば、そうでないこともある。大事なことは(笑)、「きょうだい」のように振・る・舞・う・ことには、必ずしも「きょうだい」であ・る・ことを要さない、という点で、それは「はらから」という言葉の「転用」と同じように、私たちは、「世界」を隠喩的に見ざるを得ない、若しくは、見ることが出来る、ということで、ほら、ちゃんと、話が、つながった！ *** 去る十一月七日は、ロシア革命の百周年なのであった。誰も「祝おう」とも「回顧する」とも言わないし、「知らない振りをする」という程度の「関心」さえも払われていないようなので、申し訳ない気がして(笑)、「死ぬまでに読んでおきたい本」リストを拡張して、トロツキー「ロシア革命史」(角川文庫)、確か全六巻の内、差し当たり(笑)四巻まで注文。「Am●zonマーケット・プレイス」なる古書店で、代金各¥1プラス送料、勿論安い買い物なのだが、1956年というから、私が生まれる少し前に出版されたこの書物、確か、八十年代辺りに角川書店が、復刻版を売り出し、結構な値段のそれを、私は全巻揃え、そして、ただ書棚に陳列したまま、月日は流れ(笑)沖縄に引っ越すに当たって、「過去を断絶する」とでも思ったか(笑)、勿論、航空荷物の費用を削るべく、すべて、二束三文、どころではない、文字通り、ただ同然で処分した経緯があるだけに、苦笑を禁じ得ないのであった。同じような無駄を、沢山している。文庫版の「折口信夫全集」、「柳田国男全集」、「魯迅文集」、当時、みな、何巻も揃えていた筈のものを、今になって買い直したりしているのだからね、貧乏人はそういう愚かな金の使い方をするものだ、ま、「人生」自体が「無駄」だった人なのだから(笑)それもやむを得まい。本日、荷が届き、序文を読んだに過ぎないところだから、勿論、内容に触れる話しはしない。「十月革命」と呼ばれるものが、「西暦」では十一月に当たる、という話は、高校の世界史で学んだときから知っていた。でも、そこで言う「旧暦」とはどんな暦なのか？序文のトロツキーによると、「ビザンチン暦」なるほどロシアは、ビザンチン帝国=東ローマ帝国の首都コンスタンチノープル、現イスタンブールを本拠とする東方教会、ギリシャ正教会の影響下にある。地球の太陽に対する公転周期は365.242日、これを「グレゴリオ暦」では、一年を365日とし、四年に一度閏年として一日増やし、つまり365+1/4=365.25、さらに百年に一度、閏年をやめる、近いところでは、去る西暦2000年、4の倍数であるのに閏年ではなかった、という工夫で、365+1/4-1/100=365.24なる近似を実現している。ローマ教会が「グレゴリオ暦」を採用 する以前の暦が「ユリウス暦」で、これがロシア等、東方教会の影響圏には「旧暦」として残ることになるのだが、どうもその暦では小数第三位以下の誤差を無視していたという事情のようで、そうすれば当然に約百年に一日ずれてくることにはなろう。こうして、例えば、ある基準の年の一月一日から、一斉に、一方が「グレゴリオ暦」、他方が「ユリウス暦」を採用したと言うのなら、約百年後の、36525日目の同じ日が、前者では一月一日、なのに後者では前年の十二月三十一日に当たる、という具合に、「ユリウス暦」の方が「遅れる」、という現象が、納得されよう。トロツキーの記述によれば、「ロシア革命」の日付は13日、「遅れて」いた、とのこと。ならば、13×100=1300年前に、ならなければならない道理だが、これはローマ教会が「グレゴリオ暦」を採用したのが1582年であるとの史実に符合しない。恐らく、改暦に当たって、「紀元ゼロ年」をも移動したのだろう、という想像でお茶を濁す(笑)。 http://www.miyagawasusumu.com/works/n...