【心電図検定直前シリーズ Day 4】形の「違和感」が決定打！肥大・脚ブロックの「隠蔽」を見破り、電解質・致死性症候群をパターンで制す скачать в хорошем качестве

【心電図検定直前シリーズ Day 4】形の「違和感」が決定打！肥大・脚ブロックの「隠蔽」を見破り、電解質・致死性症候群をパターンで制す

本動画では、数値基準（基準値）と波形の形状（パターン）を知っているかどうかが勝負を分ける分野を総ざらいします。心室肥大や脚ブロックによる波形の変形を正しく認識し、その裏に隠れた「急性心筋梗塞」や「全身性リスク」を見抜く目を養います。 1. 心室肥大：電圧基準 ＋「ストレイン」で確信へ 単に波が高い（High voltage）だけでは診断としません。それに伴うST-T変化を見逃さないことが重要です。 左室肥大 (LVH)：「Sokolow-Lyon基準（V1のS + V5/6のR ＞ 35mm）」や「Cornell基準」を確認し、さらにI, aVL, V5, V6での「非対称性陰性T波（Strain pattern）」の有無で診断精度を高めます。 右室肥大 (RVH)：通常は深くなるはずのV1誘導で「R波が増高（R/S ＞ 1）」している異常を捉え、肺高血圧症などの背景疾患を推測します。 2. 脚ブロック：M字と谷底、そして「隠された梗塞」 QRS幅が0.12秒（3mm）以上に広がった際、V1誘導の形状で右と左を瞬時に分けます。 右脚ブロック (RBBB)：V1の「rSR'パターン（M字型・ウサギの耳）」と、V6の幅広なS波を確認します。 左脚ブロック (LBBB)：V1の深いS波とV6のノッチが特徴です。最重要ポイントは、**「LBBBは心筋梗塞の波形を隠蔽（マスク）する」**という事実です。新規出現のLBBBは急性心筋梗塞と同等の緊急事態とみなす判断力を養います。 3. 電解質と薬剤：全身状態を波形から透視する 波形の一つ一つのパーツが、体内のイオンバランスを反映して変形します。 カリウム (K)：高K血症の鋭い「テント状T波」と、低K血症の「U波」出現および「T波平低化」を対比させます。 カルシウム (Ca)：QT間隔の「短縮（高Ca）」と「延長（低Ca）」を押さえます。 ジギタリス効果：特徴的な「盆状ST低下（ダリの口ひげ）」をパターンとして記憶します。 4. 致死性症候群・その他：特異的サインの必修リスト 日本人に多い突然死の原因や、緊急疾患のサインを網羅します。 Brugada症候群：V1, V2における「Coved型（Type 1）」のST上昇を確実に拾い上げます。 急性心膜炎：広範囲な「下に凸（Concave）」のST上昇に加え、特異的な**「PR (PQ) 低下」**を見つけることが心筋梗塞との鑑別点です。 肺塞栓症 (PE)：有名な「S1Q3T3パターン」だけでなく、右脚ブロックや陰性T波（V1-V4）といった右室負荷所見を総合的に評価します。