「随分なご挨拶だな」って言わせる【ルームシェア】【暇つぶし】 скачать в хорошем качестве

「随分なご挨拶だな」って言わせる【ルームシェア】【暇つぶし】

同じ委員会になり、とりあえずよろしくと自己紹介をした僕に強く放たれた一言。 「私は別に貴方と仲良くなるつもりなんてありませんので」 とんでもない奴とペアになってしまった。  とんでもない奴だ。 それが彼女の第一印象だった。 その可愛らしい顔からは想像もつかないような捻くれた性格から、他の生徒から「氷の魔女」なんて呼ばれている。 誰とも仲良くなる気がないと言わんばかりの立ち振る舞い。 そして、1ミリも信用していないといった冷たい目。 ホームルームで睡魔に襲われた俺は、気づけば氷の魔女のいる委員会の森へと誘われてしまったのだ。 「仲良くするしないじゃなくてさ、とりあえずは二人でやっていかないといけないわけで」 自身の声帯を疑ってしまうほどの無視を決め込まれながらも、業務を全うしようと尽力する俺の姿は、さながら村人に難関のクエストを押し付けられた勇者のようだった。 なんて馬鹿な妄想でこの場の気まずさを凌いでる場合じゃない、一刻も早く業務を終わらせて帰らねければいけないんだ。 今日は待ちに待った新刊の発売日、あの本を手にするまでは今日は終われない、俺にとって最重要クエストがまだ残っているのだから 「はぁ、早くしないと『　　　　　』を手に入れられなくなっちまう、、、」 「え！？いまなんて！？」 目の前の魔女の表情が今までに見たことのない色になった。 なるほど、魔女にかけられた呪いを解くのにこんな簡単な呪文があったとは。 その日は、逆に魔女に気に入られてしまい森の奥に招待されたせいで、買いたかった新刊は手に入らなかったわけなのだが 大好きな本よりも、奇な現実が始まったわけなのだが 暖めれば氷ってのは溶けてくれるわけなのだが それはまた、、別のお話しで #ルームシェア #板橋ハウス #言わせる