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2019中心市街地探訪166・・茨城県ひたちなか市

茨城県の中央部からやや北東に位置し、面積99.96㎢、人口は155,095人(2019.11.30)。明治22年(1889年)の町村制施行で那珂郡勝田村が成立し、1910年には常磐線の勝田駅が開業した。昭和15年(1940年)に近隣2村と合併して町制を施行するほか日立製作所が進出し，それを契機とした勝田駅の東側の土地区画整理事業が行われ、中心市街地の骨格が形成された。昭和29年(1954年)に那珂郡佐野村を編入して勝田市が発足し、平成6年(1994年)に那珂湊市と合併して新たにひたちなか市が誕生した。 静岡県からのアクセスは、東海道新幹線で品川まで行き、常磐線の特急で品川から勝田まで約1時間30分。 中心市街地は、JR勝田駅の東側周辺から、ひたちなか市文化会館付近までのエリア。 企業城下町は、その企業が大きいほど街に及ぼす影響も大きく、勝田駅の東側に広がる中心市街地も例外ではなかった。昭和40年代の企業の持家制度の普及により日立グループの社宅は未利用地となり、中心市街地の空洞化が進んだが、昭和50年代の後半から、その未利用地に商業施設を誘致するとともに文化会館などの公共施設も建設された。また、勝田駅前の再開発は、当初の事業費260億円から66億円へと大幅に圧縮し、さらに都市再開発法に規定する特定建築者制度と特定事業参加者制度を導入した。これにより、日立グループと地元のホテル業者が特定建築者となったことから保留床の取得者が予め定まり、ビルの完成前からリスクを取り除くことができた。「税金を払うんだから言うことを聞け」ではなく、日立グループとひたちなか市との長年の良い関係を見ることができた。 【JR勝田駅】01:49 常磐線とひたちなか海浜鉄道湊線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員(2017年度)は、JR線が13,383人、ひたちなか海浜鉄道線は1,239人。駅は2面4線の地上駅の橋上駅舎で、2番線から4番線ホームがJR線、東側の1番線がひたちなか海浜鉄道線ホームとなり、東西自由通路が東口と西口を結ぶ。自由通路には、改札口や切符売り場などの駅施設のほか、観光案内所、NewDaysとベーカリーがある。 西口を出ると、駅前広場には路線バスとタクシー乗り場、一般乗降用スペースがあり、周辺は日立製作所関連の事業所のほか、マンションが点在する住宅街。表玄関である東口駅前広場の外側に路線バスとタクシー乗り場、内側には一般乗降用スペースが配置され、周辺は中規模の商業ビルが点在している。また、広場の一角には、国営ひたち海浜公園で毎年開催されている「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」のモニュメントが設置されている。 【勝田駅東口第1種市街地再開発事業】03:54 win-winとテラスイン勝田は、勝田駅東口第1種市街地再開発事業として、平成24年(2012年)に完成し、総事業費は66億4千万円。 【win-win】04:09 地上11階建て、高さ39.1m、延床面積は6,299㎡で、1階と2階には店舗やオフィス、公益施設が入り、3階以上のフロアは総戸数50戸の分譲マンション。 【テラスイン勝田】04:29 地上6階建て、高さ21m、延床面積3,921㎡のホテルで、市内に本社を置く株式会社長寿荘が運営するホテル。 【昭和通り】04:47 勝田駅東口から東側に伸びる片側2車線の大通りで、駅周辺には居酒屋などの飲食店やビジネスホテルが集まっている。 【ひたちなか商工会議所】05:04 【ひたちなか市役所】05:09 【勝田泉町周辺(歓楽街)】05:33 【表町商店街】05:43 南北約820m続く商店街で、日用品を扱う店舗が点在するほか、食品スーパーの「マルトSC春日店」もある。 【ひたちなか市文化会館】06:01 【長崎屋勝田店・MEGAドン・キホーテ勝田店】06:06 店舗面積14,522㎡、地上1階と2階を営業フロアとする商業施設。 【日立製作所ひたちなか総合病院】06:24 日立製作所が運営する総合病院で、昭和20年(1945年)に開設された。 【ひたちなか海浜鉄道湊線】06:58 勝田駅から阿字ヶ浦駅までの延長14.3kmを約30分で結ぶ路線。ひたちなか海浜鉄道株式会社は、茨城交通の鉄道部門が分社化し、平成20年(2008年)に発足した第三セクター方式の会社。 【ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅】07:31 湊線が乗り入れ、1日当たりの乗車人員は676人(2017年度)。駅は2面3線の地上駅で、ホームは北側、駅舎は南側で、ホームの西側には車両基地がある。駅舎の中には切符売り場があるほか、観光案内コーナーのある待合室となっている。駅を出ると、駅前広場には路線バスとタクシー乗り場のあるロータリーとなっている。 【那珂湊反射炉跡】08:22 安政2年(1855年)に完成した反射炉で、水戸藩9代藩主の徳川斉昭が築造した。元治元年、1864年の元治甲子の乱で反射炉は破壊されたが、昭和12年(1937年)に地元の有志によって復元模型が完成した。 【山上門】08:53 水戸藩江戸小石川邸の正門右側の門で、昭和11年(1936年)にこの地に移築保存された。 【那珂湊港周辺】09:08 食事もできて魚介類を販売する「那珂湊おさかな市場」があり、11の店舗が軒を連ねている。