新雪　　　　五所平之助監督　　　水島道太郎　月丘夢路　山口勇　1942年製作 скачать в хорошем качестве

新雪　　　　五所平之助監督　　　水島道太郎　月丘夢路　山口勇　1942年製作

新雪　1942年製作 監督　五所平之助 出演者　水島道太郎　月丘夢路　山口勇 ☆チャンネル登録はこちら    / 古典邦画集pd   良太の巻 　01:17:12から 千代の巻　不明 映画音楽書物遊戯等断罪所より プリントもポジも残ってないとされていたが、ゴスフィルモフォンド(ロシア国立映画保存所)でオリジナル124分のうち84分が発見された。 元はどうやら二部構成だったらしく、「良太の巻」ともう一つからなる124分構成だったようで、恐らく「千代の巻」があったのだろう。その巻がどこから始まるのかが不明な状態に在る。 ロシアで見つかっただけに、映像は始終雨が降りっぱなしで、突如場面が切り替わることもしばしば。 どこだったか、暫く電波障害状態になることも。 音声が聞き取りやすいことが何とも救いになっている。 ・・・ 新雪のごとく汚れなき心を持って伸びゆく子等に生きる喜びを教える教師。 彼をめぐって明滅する二人の女性の哀しき愛情のもつれ! 国民学校の青年訓導(教師)である蓑和田は独自の教育理念を持っていた。 蓑和田の恩師である言語学者の娘は、そんな彼に想いを寄せていた。 そして隣組の勝ち気な女医の千代も、蓑和田に惹かれていた。 町の世話役が蓑和田と千代との結婚話を勧めようとするが、そんな折、蓑和田は教育召集を受けることになった……。 Filmarksに投稿された感想・評価 だいぶフィルムが欠落しているのですが、まだまだ戦争に夢を抱いていた頃の牧歌的な雰囲気が新鮮。国民学校の教諭の水島道太郎が若いしこんな爽やかな道太郎が新鮮。男子生徒らもみんな可愛い。教室の掃除の様子、子らの動きが良い。達磨と渾名をつけられたPTAの山口勇がまた良い。手紙が届いた夢路さんのウキウキ顔のラストもさらに良い。 ・・・ 若い頃の水島道太郎をはじめて見たが、こんな爽やかなイケメンだとは思わなかった。でも当時21歳の月丘夢路の美貌にはもっとビックリ、今でも通用するレベルで、しかも気品もあるときた。 この映画の最大の見所は1942年当時の日本人の生活を垣間見ることが出来ることで、映画だから美化されているところもあるし、時局柄国家の方針に従って「お国のために」という部分が誇張されているにせよ、まだ戦争というものに牧歌的な、平穏な生活を送っていることがわかる。 でもチャーチル首相の名前を相手を罵るときに口走ったり、ニュースフィルムでいかにもアジアを西洋から解放したという映像にしたり、ラストで主人公が南方に行くことを皆褒め称えたりと、やはり戦争中だったんだなと思える。 残念ながら現在残されているフィルムは完全版の70%ほどで、話が飛び飛びになっていたり、会話がぶつ切りになっているが、内容は小学校の訓導(教諭)と二人の女性の恋の物語と単純なので把握しやすい。 松竹時代にこういうラブコメを多数作ってきた五所平之助監督だけあって、時局に遠慮しつつも瑞々しい恋愛ドラマを作ることに成功している。 でも舞台が神戸なのに登場人物があまり訛っていないのが若干雰囲気を損ねている気が。そんな中最初はモンペとして主人公の前にあらわれ、そのあと先生の理解者となる山口勇の生き生きとした関西弁キャラが光る。 また月丘夢路のキャラが若干ツンデレなのがポイント、水島道太郎に惚れているのに会えばキツいことばかり言ったり、水島が好きだと言う女性が出てくると彼女の前でわざと彼のネガティブな部分を羅列するがそれでも想いが変わらないと知るとがっかりしたりする姿には笑ってしまった。 ・・・ 独自の教育理念を貫く国民学校の教師・蓑和田。彼に想いを寄せる恩師の娘・保子と女医の千代（月丘夢路）。だが保子は身を引き、周囲の後押しにも関わらず、互いの胸の内を明かせない蓑和田と千代であった…という昭和17年のラブ・ストーリー。発足間もない大映の初ヒット作。 当然、戦時色は薄くないが、にもかかわらず意外なほど胸キュンな恋物語。太平洋戦争中にこんな作品が？と驚く。ただ、やはり軍に睨まれ、後にフィルムを焼却されてしまったが、96年にロシアで発見されたという。戦時中、大陸に慰問として配られていたフィルムを、ソ連軍が徴収したものらしい。その為か、もともと124分だったものが現状は84分。筋は追えるものの、台詞やカットが飛んでいたり、画質や音質の劣化も目立つ。 それでも月丘夢路が良い。シャキッとした美貌や、洋装や白衣に包まれたスラッとした体躯が、キラキラと輝いている。その輝きが、フィルムの状態の悪さに起因する視聴の困難を吹き飛ばし、恋物語を堪能させてくれている。