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「失われると非常に困る」夕張市のかつての炭鉱住宅街にある市営の浴場　閉鎖の危機に地元住民が立ち上がる

北海道・夕張市のかつての炭鉱住宅街にある市営の浴場が、閉鎖の危機に瀕しています。憩いの場を守ろうと地域住民が署名活動を行っています。 夕張市清水沢にある宮前町浴場。１９７１年、炭鉱住宅街の共同浴場として設置されました。炭鉱が閉山された後は市が運営を引き継いでいます。 利用者） 「お散歩しながら来ているからね、３０分かけて」。 利用者） 「憩いの場所だね。何十年と来ているから」。 しかし、去年１２月末、市から地域住民に対し、８月いっぱいでの閉鎖の方針が伝えられました。 夕張市市民課　外崎伸一課長） 「元々お風呂がない地区の公衆衛生という目的で作られたが、その役割が一定程度終えたと判断して閉鎖という判断に至った」。 清水沢地区では多くの住民が市営住宅に住んでいます。ただ、建て替えも進み風呂がない住宅への入居者は５世帯だけ。宮前町浴場の利用者は最盛期には１日200人ほどいたとみられていますが、いまや３０人ほどにまで減ってしまいました。燃料費の高騰も重なり、昨年度はおよそ７００万円の赤字となっていました。 利用者） 「いよいよかな…と。なくなったらさみしいし、困るから続けてほしい」。 こうしたなか、長年、愛されてきた浴場を守ろうと地元の住民が立ち上がり、２月１７日から署名活動が始まりました。 清水沢プロジェクト　佐藤真奈美代表） 「期限を迎える設備ギリギリまで市もやってくれたというのは非常によくわかっているんですが、ただ私達もやはり失われると非常に困る。（浴場で働く）雇用もありますので」。 署名活動は３月３日まで行われる予定ですが、すでに７５０通集まっているといいます。集まった署名は３月４日に地元住民から夕張市の厚谷市長に手渡される予定です。 清水沢プロジェクト　佐藤真奈美代表） 「本当にあと数年で財政再生期間が終わった後に何も残っていない、夕張らしさを感じるものが何もその次の世代に伝えられないっていうのは本当に避けたい。今これがあるんだから、これについては残す判断をしたいと思っています」。 存続を求める地元住民の思いは届くのか。宮前町浴場を閉鎖するかどうかについては来月の夕張市議会でも議論されることになっています。 ▼HTB北海道ニュース　公式サイト https://www.htb.co.jp/news/ ▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」 https://www.htb.co.jp/news/info.html ▼HTB北海道ニュースのSNS Twitter　  / htb_news   Facebook　  / htbnews   TikTok　  / htb_hokkaidonews   #HTB北海道ニュース #北海道 #ニュース