"渓流の女王"ヤマメを求めて　県内河川で釣り解禁 скачать в хорошем качестве

"渓流の女王"ヤマメを求めて　県内河川で釣り解禁

県内の渓流釣りが１日、解禁された。県内４水系の河川は、初日から愛好家たちが繰り出し、次々と竿（さお）を出す姿が見られた。体の側面に浮かぶ小判状の文様が美しいヤマメ。その姿を一目見ようと、「奔流倶楽部渓夢」の上谷泰久さんとともに、解禁初日に本県を代表する渓流の八溝川（大子町）へ向かった。 　ポイントは「宮本貯木場」から約２００㍍下流。「この時期は水温がまだ低いので、（ヤマメは）深みのある場所に固まっていることが多いから」と上谷さんが案内してくれたのは、複数の瀬が１カ所に流れ込むポイントで、瀬もあり深みもある絶好の場所のようだ。 　使用したのは６㍍の渓流竿、ラインはナイロン０・３号、オモリはガン玉５号。１本のラインに針、オモリ、目印を装着する、いわゆる「ミャク釣り」だ。ここで重要なのが、針を餌の大きさに応じて使い分けることで、餌のイクラに合わせ、渓流用の５号針を選択した。 　「仕掛けの長さは竿の長さから50뗟短めにしたくらいが理想的」と上谷さん。県内の渓流は、雪解け時の増水がないため河川敷が狭く、対岸の岸壁からは木々がせり出していることもあり、状況に応じて仕掛けを短めに設定することも必要になるという。 　上谷さんの指導を受けながら、仕掛けを浅瀬から深みへ流れるように投入すると、わずか数秒で目印が「ククンッ」と小気味よいアタリ！　竿の長さを調節しながら慎重に引き寄せると、上がってきたのは20뗟前後の本命ヤマメだ。「渓流の女王」と称されるだけあって、体の側面にある小判状の斑紋が何とも美しい。 　その後も、仕掛けを投入してはアタリが続く入れ掛かり状態に。「岩壁に沿って（仕掛けを）流し込んで」という上谷さんの教えを守り、仕掛けを何度か投入していると、25뗟程度の良型もゲット。尾びれが擦り切れていない天然ヤマメ、リリースした15㌢以下のサイズを含めると、２時間半余りで25匹を釣り上げ、大満足の釣果を残すことができた。 　今は水深のあるポイントに固まっているヤマメ。水温が上昇するにつれて活動範囲は広がる。渓流釣りは９月30日まで可能だが、新緑の季節がやはりベスト。ぜひ一度は足を運んでほしい。