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コント「コミケで元彼が初体験の体験本を売ってたやつ」ニッキューナナ

☆あらすじ・・・ 「あっつー今日も日差しやばいな・・・」 最寄駅まで１０分。歩いてぎゅうぎゅうの電車にゆられて３０分。 会社のデスクについてパソコンを開くまで大体１時間か。 この時間は自宅の鍵を閉めながら、早くも次鍵に触れる瞬間を待ち遠しく思うのだ。 みーんみーん。 「そういえばあの時もこんな日だったな。」 夏になるとあの出来事を思い出す－。 『今すぐビックサイト来て！』 好きな子から電話がかかってきてから3秒で支度をし向かった先は名前は知っていたが来たことのない場所、東京ビックサイトだった。 「ごめんね急に！今日来る予定だった売り子の子が体調崩しちゃって・・・」 「いやっ全然大丈夫すよ、はい」 テニスサークルの１つ上の先輩であるこの人は何やら大きな段ボールを解体しながら俺を出迎えてくれた。 「これなんですか？フリマ？」 「あ、同人誌即売会きたことない？」 「コミケ？みたいなやつですか？」 「そうそう！私実は漫画描くの趣味でさー」 「へー」 憧れの先輩の以外な一面。多彩なところも好きだ。 「それで君にお願いしたいことがあって・・・さっき見本誌出したんだけど処理が甘かったみたいでさ、ちょっと申し訳ないんだけどマジックでモザイク手伝ってくれない？」 「え？何がですか？」 マジックペンを渡されて黒く塗ってと言われた部分。 男性の中心であるあそこであった。 「ここ一応線引いたんだけどもう少し隠さなきゃいけなかったみたい。もちろん後でバイト代出すから！どうしても頒布したいのお願い！」 そう早口で捲し立てた先輩の目はマジで、余計な詮索と反論は許さない、と顔にでかでかと書いてあった。 「わかりました。」 俺は次のサークル長に任された時位責任感ある顔つきで頷き、３２Pの同人誌の全１８箇所の修正を担当することになった。 本当は内心すげー怖かったし、ちょっと泣きたくなったりもした。 ワンチャンデートか〜？とか思ってきたら男性の縦棒に横棒を引く仕事だったのだから。 先輩が「１００冊なら二人で３０分でいける！」って言って見積もりが甘すぎて絶望したり、 開会の拍手が鳴った時二人で青ざめたり、 途中先輩が黒マジック班、俺が売り子でお金のやりとりしたり、 あんなに頑張って黒塗りしたのに結局ほぼ余って爆笑したり、 帰りに焼肉奢ってもらったり、 単位の取りやすい授業教えてもらったり、 お互いの趣味の話したり、 ・・・先輩の彼氏が途中で迎えにきたり。 （先輩彼氏いたんだよなあ・・・。） ぼーっと歩いてたらいつの間にか駅。 あの出来事以降自分も創作してみたくなって細々とイベントに出たりする日々を送っている。 帰ったら原稿ノルマ３P終わらせて一週間後の締め切りに間に合わせないとな。 先輩への恋心は叶わなかったけど、あの縦棒横棒の思い出は色褪せることがないのだから。 🎉ニッキューナナグッズ発売中🎉 ▼meisuika(boothショップ) https://meisuika.booth.pm/ ◎峯 【Twitter】  / 2245mine_jojo   【シンジファイル】   / @シンジファイル   【インスタ】https://instagram.com/297_mine?r=nametag ◎こっちゃん選手 【Twitter】  / sit03kt   【明水花】  / meisuikammm   【インスタ】https://instagram.com/297_saito?r=nam... よく使用させて頂いてる楽曲 musmus ▼マセキライブサークル https://fan.pia.jp/maseki/ #ニッキューナナ