2025.6.25　石丸伸二はなぜ負けたか　石丸伸二はなぜ勝ったか скачать в хорошем качестве

2025.6.25　石丸伸二はなぜ負けたか　石丸伸二はなぜ勝ったか

再生の道、都議選の結果は、立候補者42名に対して当選者0人、という結果だった。この結果について、本人の感想は「ああそうなんですね」というものであったが、支持者の多くはその結果に対して、モヤモヤしたものを感じている。逆にアンチの勢力は、石丸伸二もはやこれまで、と大喜びの状態になっている。異質な感想を語っているのは、NHK党の立花孝志氏で、彼だけは今回の再生の道の結果に対して、これはすごい、まったく敗北なんかしていない、と高い評価を与えている。 さて、こんなに評価が分かれるのも珍しい現象だと思うが、特徴的なのは、石丸伸二氏が謎の自信を見せながら、結果について極めてクールな姿勢を示していることだ。 そこで、今回は石丸伸二氏の脳内がどうなっているのか、ブレインダイブを試みて、彼の思考を紐解いてみることにしたい。 そもそもは、昨年の都知事選である。165万票を得て、ぶっちぎりで蓮舫候補を破った石丸氏は、かねてより考えていたことを実行に移す時が来た、と考える。彼の認識では、日本の政治は政治屋集団という特異な人々に乗っ取られていて、市民、都民、国民といった普通の一般庶民ではない人々によって動かされている、その姿はあるべき民主主義国家像からかけ離れており、日本の政治は極めて危険な状況にある、というものだ。 そこで、彼は完全に素人参加型の政治団体である再生の道を立ち上げ、その最初のターゲットを2025年6月の東京都議選に置いた。ところが、実際に千名以上の応募があり、そのデータを詳細に検討するうちに、彼は深刻な問題に突き当たってしまう。応募者のレベルが彼の想定をはるかに超えて、極めて優秀だったからだ。この人たちを東京都議会に何名か送り込む、という自分の目論見は、実は大きな間違いだったのではないか、と彼は悩み始める。 彼らは都議会に行くべき人々ではなく、その次に予定されている参議院議員選挙に出馬すべきなのではないか、と彼は考え始める。しかし、応募者たちは都議候補として集まって来たのだ。そこから彼は個別に面談を開始し、せっかく都議候補として応募いただいたが、参院議員の選挙に出る積もりはないか、と説得をしはじめる。何しろ日本の参議院全国比例に出馬するには、会派として10名以上の候補を立てなければいけないのだ。 その結果、候補者の中から10名が参院選挙にまわることになり、残りのメンバーが都議選を戦うことになった。さて、その場合、都議選も参院選も同じように戦うことが正解なのか、と彼は悩み始める。ターゲットをどちらかに絞り込むべきではないか、と考え抜いた末、彼が到達したのは、参院選を真のターゲットとする、ということだ。 それでは、都議選は何なのか、というと、素人集団を選挙戦に送り込んだ場合、有権者が果たしてどこまで彼らを受け入れるのか、という根本的なテーマを検証するための機会、という位置付けに変えたのである。検証するための選挙、ということであれば、なるべく科学的に民意を正確に測定できるように候補者を配分する必要がある。その結果、杉並区には3名の候補者を立てたり、ある選挙区にははじめから候補者を立てなかったりした。 結果は、都議選で再生の道の素人集団は7%の得票率を得た。参院でもし議員がひとりでも誕生し、得票率が2%を超えれば、その会派は国政政党となり、政党交付金を受け取るようになる。そして、今回の都議選で検証された7%の得票率という数字を見れば、すでに今の段階で、再生の道が1ヵ月後に国政政党に進化することは、約束された現実だ、と言える。 かくして予定通り、再生の道は都議選に敗れ、参院選で勝利する。これはもう科学的に検証された、確定済みの未来であると見るべきだろう。 ＃石丸伸二はなぜ負けたか　＃石丸伸二はなぜ勝ったか