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静岡大で反対論　根強く　浜松医科大との再編

静岡大学と浜松医科大学は２つの大学の統合・再編を目指しています。しかし静岡大学の一部の教員が待ったをかけています。 「ダウンサイジングにより総合大学として多様な教育・実践の場を失う。創立７０年の静岡大学のブランドの喪失」 　３月１８日、会見したのは浜松医科大学との統合・再編に反対する静岡大学の教員約１０人です。 　静岡大学は静岡市と浜松市にキャンパスが分かれています。浜松市には浜松医科大学があります。これを静岡市のキャンパスを中心とした大学と、浜松医科大学と静岡大学の浜松キャンパスで構成する大学の２つに再編しようとしています。統合によってさらなる研究体制の強化や経営の合理化が図れるとしています。 　しかし、静岡大学を東西に分ける構想に対し静岡大学の副学長や静岡キャンパスの４つの学部は、地域における存在感や影響力、信頼が大きく低下しかねないと反対しています。 「静大始まって以来の大改革かつ大学を２つに分ける重大な決定を１年の間にしろ、というのはあまりに拙速」「（学長の）関心は西部にしかないのではないか」 　これに対して静岡大学の石井潔学長は２月、自身の見解をまとめた文書を全教員に配りました。その中で、「現実的な裏付けのない２大学化のデメリットの一面的強調に終始」、「法人統合・大学再編の機会を逃すことは静岡大学の将来に大きな暗雲を投げ掛ける」などと指摘しました。 　静大と浜医大の統合・再編は早ければ３月中に基本合意が締結される見込みです。