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3分でわかるフランシスコ・デ・ゴヤ（人から分かる3分美術史197）

スペインの画家であり、古典と近代絵画の橋渡しをした芸術家として知られるフランシスコ・デ・ゴヤを紹介します。 *** こんにちは。人から分かる3分美術史。 今日はフランシスコ・デ・ゴヤについて勉強していきましょう。 フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス。1746年生まれ。スペインの画家であり、古典と近代絵画の橋渡しをした芸術家として知られます。 ゴヤは、フェリペ5世時代のスペイン、東部の村フエンデトードスに生まれました。父親は金細工師であり、職人の家系であったと考えられています。 ゴヤとその家族はゴヤが7歳の頃にサラゴサに移住。ゴヤは13歳になると、サラゴサで最大の画家であったジョセフ・ルサーンに入門します。ゴヤはそこで、のちに義理の兄ともなる兄弟子のフランシスコ・バイユーと知り合いました。 1775年、29歳頃のゴヤは、宮廷画家となっていたバイユーの仕事を手伝うため、首都マドリードに移住します。そこでゴヤはバイユーのもとで、王家の宮殿を飾るタペストリーの制作に従事しました。 ゴヤは自分の仕事がなかなか認められず苦心しました。しかしフロリダブランカ伯ホセ・モニーノの肖像画を描いたことから次第に評判を呼び、1789年、43歳になると国王カルロス4世から宮廷画家として任命されました。これ以後ゴヤは、スペイン王室が誇る宮廷画家の一人として、重きを成していくこととなります。 ゴヤの作品を見ていきましょう。 「着衣のマハ」。1805年、ゴヤ59歳頃の作品です。扇状的な姿が特徴であり、「裸のマハ」と共に、近代的な女性像として端緒を得た作品として評価されています。 「我が子を食らうサトゥルヌス」。1823年、ゴヤ77歳頃の作品です。本作をはじめとしたこの時期の作品はのちに「黒い絵」と呼ばれるシリーズとなりました。 1828年、ゴヤは82歳で亡くなります。晩年のゴヤは国王フェルナンド7世からも冷遇され、78歳の頃にフランスに亡命しました。その作品はドラクロワやマネら後の画家たちに大きな影響を与え、現在では、古典絵画から近代絵画をつなぐ重要な画家として評価されています。 以上！