未亡人の私は町内会長に毎日家に来られて...【朗読・小説】 скачать в хорошем качестве

未亡人の私は町内会長に毎日家に来られて...【朗読・小説】

チャンネル登録して頂ければ嬉しいです。励みになります。 こちら↓↓    / @soyokaze39   【作品名】 未亡人の私は町内会長に毎日家に来られて...【朗読・小説】 【ストーリー】 私はきょうこ、52歳。この歳になって、まさか自分の人生がこんな風に変わるなんて思ってもいませんでした。こうじと結婚したのは23歳の時でした。職場の先輩だったこうじは、真面目で優しくて、不器用だけど一生懸命な人でした。「きょうこと結婚したい」 ってプロポーズされた時、嬉しくて泣いてしまったのを覚えています。建築業を営んでいたこうじは、結婚してすぐに張り切って一軒家を建ててくれました。「きょうこと子どもたちのために、最高の家を作るぞ」って、毎日遅くまで設計図とにらめっこしていました。 休日も現場に出かけて、大工さんたちと打ち合わせをして。私は「そんなに頑張らなくても」って言ったけど、「一生に一度の大仕事だから」って聞いてくれませんでした。完成した家は、こうじらしい堅実で温かみのある家でした。リビングは広くて、大きな窓から光がたっぷり入ってきます。 「子どもたちがのびのび遊べるように」って作ってくれた庭には、ブランコと砂場もありました。やがて長男のたけしが生まれました。こうじは仕事から帰ると真っ先にたけしを抱っこして、「今日も元気だったか？」って話しかけていました。おむつ替えも、ミルクも、率先してやってくれて。 「俺の息子だ」って、本当に嬉しそうでした。たけしが3歳になった頃、長女のゆりが生まれました。今度は女の子。こうじは「お姫様が来た」って、もうメロメロでした。ゆりが泣くと、すぐに飛んでいって抱っこして。「パパが守ってやるからな」って、優しく語りかけていました。 4人家族の生活は、騒がしくて大変でした。たけしは本当に活発で、毎日のように怪我をして帰ってきました。膝を擦りむいたり、頭にたんこぶを作ったり。「男の子はこれくらいでちょうどいい」ってこうじは笑っていたけど、私は心配で心配で。 「お母さん、今日ね、鉄棒から落ちちゃった」「まあ、大丈夫？どこか痛いところない？」「全然平気！見て、もう治ったよ」そう言って元気に走り回るたけしを見て、この子は本当にこうじに似て強い子だなって思いました。ゆりは反対に、繊細で感受性の強い子でした。 幼稚園で友達とけんかをすると、泣きながら帰ってきて。「もう幼稚園行きたくない」って、私の服をぎゅっと握りしめて離さない。「ゆり、どうしたの？お話してごらん」「みんなが意地悪するの」「そう、辛かったね。でも、ゆりは悪くないよ」こうじも仕事から帰ると、ゆりを膝に乗せて絵本を読んであげていました。 「お姫様は強くて優しいんだ」って、いつも励ましていました。家族4人よく近所の公園に行きました。春は桜の下でお弁当を食べて、夏は水遊び、秋はどんぐり拾い、冬は雪だるま作り。こうじはブランコを押すのが上手で、子どもたちは「もっと高く！もっと！」ってきゃあきゃあ笑って。 私はベンチから見守りながら、この幸せがずっと続きますようにって願っていました。学校の行事も、こうじは仕事を調整して必ず参加してくれました。運動会では親子リレーで一等賞を取って、たけしが誇らしそうにしていたっけ。授業参観では後ろの方でそわそわしながら、子どもたちの様子を見守っていました。 「お父さん、今日来てくれてありがとう」「当たり前だろ。お前たちの 晴れ姿を見逃すわけにはいかない」でも、子育ては楽しいことばかりじゃありませんでした。たけしが中学生になると、反抗期が始まりました。「うるせーな」「ほっといてくれ」が口癖になって、こうじとも衝突するように。 「宿題はやったのか」「後でやるって言ってんだろ」「後でじゃダメだ。今やれ」「なんで命令すんだよ」そんなやり取りが毎日のように続いて、私は間に入って大変でした。ゆりも高校生になると、門限を破ったり、派手な 格好をしたり。「お母さんなんか大嫌い！古臭い！」 って部屋に閉じこもることも増えました。「最近の若い子の考えることは分からないな」こうじはため息をつきながらも、「でも、俺たちもそうだったじゃないか」って。確かに、私も親に反抗していた時期があったなって思い出しました。それでも家族4人、なんだかんだと仲良くやっていました。 #朗読 #朗読劇 #睡眠 #asmr