「ずっと刑務所に入っていてほしい」瓦屋根修理詐欺の巧妙な手口に被害者が怒り　静岡 скачать в хорошем качестве

「ずっと刑務所に入っていてほしい」瓦屋根修理詐欺の巧妙な手口に被害者が怒り　静岡

静岡県富士宮市で瓦屋根の修理と称して必要のない工事を行い、詐欺などの疑いで逮捕された男7人が、別の女性からも同様の手口で現金をだまし取ったとして再逮捕されました。被害にあった女性が、その巧妙な手口について語りました。 ◆被害者が語る巧妙な手口 被害にあった女性： 怒りしかないですね。どうしてくれるんだっていう 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、神奈川県小田原市の屋根瓦修繕業の男（28）と小田原市の建築業の男（29）ら計7人です。 7人は2023年4月、富士宮市に住む60代の女性の家を訪問し「屋根瓦がズレている。このままだと雨漏りする」などと嘘をついて必要のない工事をして、現金55万円をだまし取った疑いが持たれています。 被害にあった女性が「業者を名乗る屋根瓦修繕業の男らが自宅にやってきたのは突然だった」と振り返ります。 被害にあった女性（60代）： 最初は1人ですね。高校生かな、10代かなみたいな若いお兄ちゃん。「近所の工事に来ました」「ご迷惑かけるかもしれないがすみません」みたいな 近くの家で工事を始めると断りにきた男。去り際にこう言い残したといいます。 被害にあった女性： 帰り際に「あそこの屋根がずれていますよ。このままだと雨漏りするかもしれないですよ」と教えてくれたので、私は良いことを聞いたと思って 雨漏りのおそれを教えてくれたことに対する”感謝”の気持ちから、女性はその時に修理の見積もりを依頼してしまったといいます。 数日後、自宅にやってきた別の男が提示した修理金額は… 被害にあった女性： 「（私が）20～30万円で済むのかなと思った」と言ったら「いまどきそんなんじゃ何もできないですよ。瓦全部を変えたら300万円しますから」と。「値段を少し下げてもいいから、きょう契約してもらえませんか」と言われたので“57万円”と書いてあったから「55万円くらいにしてもらえるのかな」と言ったら「支店長に聞いてみます」と 外に出た男は1分も経たないうちに戻ってきて「支店長の許可がおりた」と話し、女性は契約し工事後に現金55万円を支払いました。 捜査関係者によりますと、屋根瓦修繕業の男らはYouTubeで見た「屋根の修理方法」を見よう見まねで再現して必要のない工事を繰り返し行い、計100人以上から約1億円をだまし取ったとみられます。 被害にあった女性： 怒りしかないです。どうしてくれるんだと。ずっと刑務所に入っていてほしいです ◆屋根工事の相談件数が増加 県によりますと屋根の工事に関する相談件数はここ数年増加していて、2023年4月～8月末までは、2022年の同じ時期（72件）と比べて約100件多い170件と急増しています。特に県東部で多くなっています。 今回はこの県への相談がきっかけで逮捕につながりました。 逮捕された7人は「プラスハウス」「グッドライフホーム」などと名乗って住宅を訪問していて、警察によりますと被害者は100人以上で平均年齢は82歳でした。 被害額は1人平均で90万円、最大で280万円をだまし取られたケースもありました。 正規事業者が加盟する県瓦屋根工事業連合会の村松昇 会長は、対策としてまず突然の業者の訪問に注意するよう呼びかけています。連合会に加盟する事業者はそもそも訪問販売はしないということです。 また「資格を持っているか確認する」「複数の業者から見積もりをとる」ことが大切だと話しています。 ◆弁護士が教える被害防止策 菊地幸夫 弁護士に被害にあわないための対策を伺いました。 菊地幸夫 弁護士： 高齢者がのぼれない屋根の上や入れない床下のシロアリなどを狙います。高齢者はお金もあるので。「怪しいな」と思ったら誰かに早めに相談して消費生活センターや、場合によってはクーリングオフで契約を白紙に戻す手続きができるので、早めに相談してほしい ー被害者は詐欺を防ぐのは難しい環境におかれてしまうようですが？ 菊地幸夫 弁護士： 特殊詐欺みたくトークがとても上手。高齢者も人を疑わない善人なんですよ。頭をクールにして、少し疑ってみることも考えてもらえたら 家族や親戚などでも共有して「普段から気をつけようね」と話しておくことも必要かもしれません。 困った時は悩まずに、全国共通の消費者ホットライン188【いやや】まで相談してください。 #静岡県 #詐欺 #静岡県富士宮市 #逮捕 #警察