人気バリエーションルートで、救助要請！警察ヘリが向かうも… скачать в хорошем качестве

人気バリエーションルートで、救助要請！警察ヘリが向かうも…

～人気バリエーションルートで発生した遭難状況～　 　入門編として人気のバリエーションルート稲子岳南壁の左カンテルートを登攀中、当ルートの核心部とも言える３ピッチ目でクラックに足が挟まったまま転落。遭難者の怪我は想像以上で、一刻も早く医療機関への搬送が求められる中、天気は良いものの強風によりヘリコプターでの直接救助ができず、ヘリコプターは一旦松本空港へ帰投。 　ヘリコプターの重量制限により、救助隊員の輸送は、２回に分けて計４名の救助隊員を投入するという方針が決定し、救助資器材を整え再び現場へ向かい、ホバリング（空中停止）が可能な一番現場に近い場所から隊員が降下し現場へ…。 ★目次★ 0:00　 切り抜き 事案紹介 0:53　 救助隊が岩壁約１００ｍを登り遭難者の元へ 01:18　遭難者２名と接触 01:38　遭難者の負傷状況確認 02:44　救助用支点構築 03:08　背負い搬送開始 05:11　ワンポイントアドバイス　 ◆事案詳細◆ 　遭難者が２名いる現場へ到着すると、包帯から血が滲み、当事者から話を聞くとかなり危険な状態であることがすぐにわかった。 　遭難者は、２ピッチ目の終了点としてよく使われるクラック手前のハンガーボルト２つが設置してあるビレイポイントを、そのまま通り越してクラックを登っていた。クラックを登る技術として、足や手を岩の隙間に入れ、その手足と岩のフリクション（摩擦）を利用して登るのだが… 　遭難者は、クラックに左足を入れて登っている最中にバランスを崩したが、左足が挟まったまま、転落。転落の衝撃によって、足首は開放骨折し危険な状態に。転落した場所からビレイ中の同行者までの距離は、３０ｍ以上あり、強風により声も届きにくく、同行者は何が起こったかすぐに理解するのは難しかっただろう。 　 　遭難者と接触後すぐに、怪我等の悪化を防ぐため、遭難者には保温措置や飲食など長期の搬送に向けて出来ることは全て行いながら他３名の隊員を待った。 　順次装備や人員が揃い、遭難者を下部に降ろすための支点構築を行い、安全確保のためにロープを２本セットし、遭難者を背負って隊員が降下。 　 　 救助隊員は、ヘリで降下した山岳課救助係４名の他に、民間救助隊である地元遭対協隊員や管轄する警察署の高原パトロール隊も応援にかけつけ、総勢１０名を超える隊員で救助活動を行った。 　 　今回は夜間活動を伴うことから道迷いと足元不明瞭による転倒の恐れも…。道を熟知している地元遭対協の手厚い協力もあり、暗い登山道を交代で背負い搬送し続け、２０時に消防隊員がいる登山口に到着して遭難者を引継ぎ救助完了となった。 【最後に】 　雄大な山岳エリアで行うクライミングは、魅力的な反面、冒険的な要素が強く、大きなリスクが伴います。 　リスクは、気象条件やルート、メンバーの技量等によって大きく変わります。想定されるリスクにしっかり向き合い対策を行って安全な登山をお願いします。 ●●●【過去の救助動画はこちらから】●●● ①山岳遭難救助活動（白馬村栂池） 　   • 山岳遭難救助活動   ②中央アルプス宝剣岳における道迷い遭難 　   • 中央アルプス宝剣岳における道迷い遭難   ③北アルプス白馬岳における単独滑落遭難 　   • 北アルプス白馬岳における単独滑落遭難   ④北安曇郡小谷村における道迷い遭難 　   • 北安曇郡小谷村における道迷い遭難   ⑤夏山シーズンの山岳遭難救助～民間救助隊員との連携～ 　   • ｢夏山シーズンの山岳遭難救助｣～民間救助隊員との連携～   ⑥北アルプス槍ヶ岳西稜における救助活動 　   • 北アルプス槍ヶ岳西稜における救助活動　～標高3000mの断崖絶壁からのヘリ救助～   ●●●安心・安全を守るために日々活動しています！●●● ★チャンネル登録はこちらから→ 　   / @長野県警察公式チャンネル   ★山岳情報はこちらでも発信しています→ 　  / police_nagano   ★警察官採用情報はこちらから！→ 　https://www.police.pref.nagano.lg.jp/ #登山　#救助　#遭難　#事故