感染者数が急減する中、そろそろ旅行に行ってもいいのでしょうか？ скачать в хорошем качестве

感染者数が急減する中、そろそろ旅行に行ってもいいのでしょうか？

旅行会社に取材したところ、旅行の予約状況は緊急事態宣言解除前と比べおよそ２倍。人気は近場の温泉地や紅葉エリアだそうです。一方、各地の観光協会が期待を寄せるのが「ＧｏＴｏトラベル」の復活。コロナが完全には収束していない今、私たちは旅行に行ってもいいのでしょうか？また旅行する際の注意点とは何なのでしょうか？専門家にききました。 ■感染者減少 旅行への意識に変化は？ 上村彩子キャスター： 全国各地で紅葉の見頃を迎えていて、どこか出かけたいなと思っている方も多いのではないでしょうか？ 旅行への意識の変化についてのアンケート（出典：ＪＴＢ総合研究所）の結果を見てみましょう。『今後１年以内に国内旅行を予定・検討している』と答えた方、７月時点では３４．５％でした。１０月に行った結果は３５．８％、微増にとどまりました。緊急事態宣言が解除されてもなかなか意識が変わらなかったことがわかります。 そして『ワクチン接種を完了していてもしばらく外出や旅行は控えたい、または控えている』と答えた方、７月時点で２７．４％、１０月は、２７．９％、こちらも微増したんです。慎重な姿勢を見せている方が多いことがわかります。 これらの方々に、１０月の調査のときに旅行を控えている理由についてもお聞きしたところ「今は旅行先で歓迎されているのか不安」そして「日々情報が錯綜し、判断できない」このような声も聞かれました。 ホラン千秋キャスター： 倉持さんはいかがでしょうか。周りの方々で旅行はもう少し後にした方がいいかな、ですとか今すぐ行きたいですとかどのような声が聞かれますか？ 「インターパーク倉持呼吸器内科」院長 倉持仁医師： 患者さんなんかで「旅行に行ってもいいですか？」なんて聞かれることがあるんですが、そういった方には抗体価測定して大丈夫だよなんて言って、今のような感染が収まってる時期でしたらいいですよっていうような、そういう意見を言ってるんですけれども。やはり旅行に行きたいって思われる方っていうのは、周りでも増えてるように感じますね。 井上貴博キャスター： 徐々に社会も明るくなりますし、あとは倉持先生もこのデータ解析を求めるってことをずっとおっしゃってますけど、その人流と検査陽性者の増減の相関関係といいますか、もちろん人流が全く要因ではないということはないと思うんですけど、これまでのようにこれだけワクチンが広がった今、人流さえ止めればいいんだとか、自粛さえすればいいんだっていう今までの考え方を考え直すべきなのかなと思うんですが、その点いかがですか。 倉持医師： 感染が拡大の時期には、明らかにこれは人流と関係してくると思います。一方、今回のように季節性の要因なのか、あるいはウイルス自体の問題なのかわからないんですが、感染が収まってる時期にはある程度、人流が増えてもこれは増えないということが今までの５波までを通してわかったわけですから、適切な時期に適切な対応を科学的なデータを基にやはりしていくっていうことが６波を迎えるためには必要なことだと思うんですね。 ■現在の観光地は・・・ 上村キャスター： では、実際に旅行に行く人は増えたんでしょうか？ ＪＴＢ広報のコメント 「現在の予約状況は宣言の解除前と比べて、申し込みが２倍。近場の温泉地や紅葉エリアが人気」 上村キャスター： 関東近郊の人気観光エリア、今実際どんな状況なんでしょうか？まずは栃木県の日光です。日光市観光協会（栃木県）によりますと「ようやく２０２０年並み、ＧｏＴｏトラベルを行っていたとき並みの人出に戻ってきた。しかしコロナウイルス前に比べればまだ全然なので、もう少し戻ってくれれば・・・」 続いて鎌倉市観光協会（神奈川県）です。「遠足や修学旅行などは戻ってきた。しかし、遠方からのお客さんはまだまだ・・・」ということです。以前は名古屋や大阪など、全国各地からお客さんが訪れていたということでした。 箱根町観光協会（神奈川県）によりますと「日帰り客は多い。しかし、宿泊客が減っている・・・」日帰りの客が多いことで夕方の渋滞などにも不満の声が上がっているということでした。 このように見てみると人出は戻ってきていますが、コロナウイルス前に比べると人出はなかなか戻っていないという声が上がっていました。そのような観光業界の方が期待しているのがＧｏＴｏトラベルの再開です。 ■ＧｏＴｏトラベル 期待するのは・・・ 日光市観光協会「平等に恩恵を受けられる方法を」ということです。前回のＧｏＴｏトラベルのときは割引額や限度額が決まっていたので、よりお得に感じられるような高級なホテルや旅館などに予約が集中してしまいました。なので平等に恩恵を、ということでした。 そして鎌倉市観光協会の方にお聞きすると「前回は短期間だった・・・今度は長く続けてほしい」ということです。 箱根町観光協会の方にお聞きすると「ＧｏＴｏトラベルには期待はもちろんしている。しかし自分たちで観光客を呼ぶ工夫もしていかなくてはいけないんだ」ということをおっしゃっていました。実際に今月から「夜の箱根でゆっくりキャンペーン」というものを行っています。例えば芦ノ湖のサンセットクルーズ。先ほど日帰り客が多いということを言いましたがこのように夕方まで、そして宿泊して楽しんでもらうようにＰＲをしているということです。 では、実際に旅行するときどんな点に気をつければいいのでしょうか？国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授によりますと「ワクチンを２回接種または検査パッケージの活用が必要。そして密が起きやすい場所や混雑する週末などを避ける方法を考えてください」このようにおしゃっていました。 ホランキャスター： 倉持さん、観光地がこういったキャンペーンを行うとか、ＧｏＴｏトラベルがもし再開されたときに確かに旅行に行きたい。でも旅行に行くにあたって本当に大丈夫かどうかというのも、先ほど倉持さんがおっしゃっていたように科学的なデータを見せてもらえれば私たちはその基準がなんとなくわかるのかもしれないんですけれども。その科学的なデータだけではわからない部分が専門家の皆さんの中にももしかしたら説明がつかない部分があるのかなというふうに思ったんですが、いかがですか。 倉持医師： そういったわからない問題っていうことを一つ一つ丁寧に、あるいは今までの５波までの教訓をもとに反省して対策をしておくことで、普通の感染症として扱えるようになりますから、今まさにそういういい時期だと思いますので旅行も工夫して感染対策をしたやり方でしていただければというふうに思いますね。 井上キャスター： 私たちとしてもどうぞ旅行行ってくださいということでもないですし、よくバランスをとって過度に恐れる必要もないですし、他にさまざまな怖い疾患もあるわけで、その中の一つの新型コロナウイルスにどう対処していく、これまで２年間私がやってきたこともあるわけですもんね。 倉持医師： 今のような落ち着いている状況ではですね、ご家族などと旅行に出かけるのは決して悪いことではないと思います。 井上キャスター： 愚問になりますが、倉持さんも少しほっとできる時間はありますか、最近どうですか。 倉持医師： 今は非常に落ち着いていてありがたいです。 井上キャスター： そうですか。少し柔らかい表情を見られてこちらもほっと安心しました。（10日18:45）