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ASD(自閉症スペクトラム障害)は治りますか？【精神科医が約3分でご質問にお答えします】

「ASD(自閉症スペクトラム障害）」は治るのでしょうか？発達障害の特性は継続する、付き合っていく必要のあるものですが、二次障害や不適応は、特性への対策などを通じて、改善が見込めると考えます。 精神科医が約3分でご質問にお答えしています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 （１）はじめに：ASD（自閉症スペクトラム障害）は治りますか？ ご質問にお答えします。今回は「ASDは治りますか？」についてです。よろしく渡します。今回受けている質問は、「ASD（自閉症スペクトラム障害）は治りますか？」という質問になります。まず、シンプルな答えとしては、特性自体は続く付き合っていくものですけれども、2次的な不適応もしくは2次障害は治せる余地があるというふうにお答えいたします。 （２）ASD（自閉症スペクトラム障害）についてのまとめ まず、ASD・自閉症スペクトラム障害を振り返っていきますと、幼少期から「対人面のやりづらさ」あと「こだわり」、この2つが続く特徴がある発達障害になります。人によっては、不適応が起こって2次障害、2次的なうつ、対人不安などが出る場合があります。ADHDと違って改善を図る薬はないんですけれども、サポート制度は最近充実の傾向があります。 （３）ASDで治らないもの、治るもの このASDに関しては、その特性そのものに関しては治るわけではない。ただ、2次障害・2次的な不適応に対しては改善していく余地があるというふうにお答えいたします。このASDは生まれながらの特性でありまして、これは後天的な病気ではありません。なので特性として対策をとっていく。具体的には、弱点をカバーして強みを生かしていくということになってきます。 （４）ASDの特性への工夫、弱点カバー対策 特性の工夫ということですけれども、まず対人面のやりづらさということに関しては、表出・人に表現するのが苦手であれば、得意な人のやり方を真似するいわゆるモデリングというやり方を使うことがあります。あとは相手の求めるものを考える上では、感覚でわかりにくかったら理詰めおよび経験で理解を図っていくやり方が有効かと思います。もう一つのこだわりとしては、相手（の視点）あと全体の視点、一歩引いた視点をとっていくという練習が一つ。もう一つはこだわりの内容を選んでいく。「自分の興味」と「相手にとってプラスになること」、これを両方を満たせることを探していくということ。そして、「自分ルールを相手に押しつけない」この2つが大事になってきます。 （５）弱点をカバーできれば、長所が生きる それによって弱点をカバーできると自ずと長所、特にこだわりに関しては何かを続ける力・実行する力につながっていきますので、それによって不適応や2次障害を防ぐことができるかと思います。 （６）まとめ 今回は「ASDは治りますか？」ということでした。ASD（自閉症スペクトラム障害）は、対人面の困難、こだわりが目立つ発達障害で二次障害のリスクがあります。このASD自体は続くんですけれども、2次的なものに関しては改善の余地があります。具体的には、対人面の困難・こだわりに対して改善をする取り組みを続けていって、本来の長所を生かしていくということが対策になるかと思います。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #ASD #自閉症スペクトラム障害 #アスペルガー症候群 #二次障害 #こだわり