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【報道特集】通学の危険 解決策は－

毛呂山町にある駅の周辺で、車と人の接触事故が毎年のように起きている危険な道路が、長年にわたり問題となっています。 現状と課題を取材しました。 毛呂山町にある東武越生線川角駅の南側には、城西大学、日本医療科学大学など５つの学校があり、乗降客数は１日平均でおよそ１万５０００人に上ります。 利用者の多くは学生や生徒で、通学のピーク時には一度に４００人ほどが改札口から出てきます。 駅の利用者と車の接触事故はほぼ毎年起きていて、５０年以上の課題となっています。 【課題①　改札が１つで踏切に人が滞留】 駅の改札口は１か所しかありません。 その改札口は、学校が集まる駅の南側とは反対の北側に設けられています。 学生たちは駅の出口に近い踏切を越えてキャンパスに向かうため、ピーク時には踏切前の路上に滞留することになり、危険と隣り合わせの状態となります。 【課題②　ロータリーがなく混雑を助長】 駅前にはロータリーがなく、迎車両などがあると踏切前で渋滞が発生し、事故につながる原因となります。 【課題③　踏切通過後も狭い道幅の通学路】 踏切を越えたあとも通学路には危険が潜んでいました。 ３つの大学のキャンパスまで続く道路およそ４００メートルの区間には歩道もガードレールも ありません。 毛呂山町はこれまでに駅周辺の地権者や住民への説明会を開き南側にも改札口を設けることや。線路をまたいで駅舎の南北に橋を渡すことを模索しました。 しかし、東武鉄道が難色を示したことや、町の財政上の理由で断念せざるをえませんでした。 周辺にある大学の１つ、城西大学は、危険な道路を改善しようと２０１９年に毛呂山町と協定を結び、駅周辺の整備費として３億５０００万円を町に寄付しました。 協定には、改めて駅の南側に新たな改札口を設けることを盛り込みました。 （城西大学　藤野陽三学長） 「時間制限付きで無人改札を設け、我々が見張りを付けるなどする。東武鉄道の理解を得て何らかの形で援助したいと思っている」 また、現在の通学路に代わる新たな道路や駅前広場を整備することも盛り込みました。 （城西大学　榎本勝美　事務局長） 「新たに道路を整備すると町の計画案では、今よりも道幅が広くなる予定」 町は、北側の今の改札口を閉鎖し、南側に移転する整備計画案をまとめ、２０１９年度の一般会計当初予算案に関連費用を計上し、町議会で可決されました。 ところが、この計画を知った住民の一部から「説明がない」と強い反発があり、計画は白紙に。 その一方で、早期に問題を解決したいという思いは住民も同じです。 町は、地元の住民や各学校の関係者、学識経験者などで構成する駅周辺の整備に関する協議会を新たに設置し、去年１２月から６回にわたって、話し合いを重ねています。 協議会は、北側の改札口を維持することを前提に、まずは駅前広場と現在の通学路に代わる新たな道路の整備を目指す方向で進め、将来的には橋上化も含めた整備内容をまとめる方針です。 毛呂山町はテレ玉の取材に対し、「厳しい財政状況の中、地域住民や周辺の大学などと協力し合いながら、いかに安全安心な駅前空間を整備するかが課題。しっかり意見交換しながら事業を進め、国庫補助金や県の補助金などを積極的に活用していく予定だ」とコメントしています。 一方、協議会のメンバーに東武鉄道は入っていません。 藤野学長は駅周辺の整備をスピード感を持って進めるためには、今後、東武鉄道も含めた協議の場も必要と指摘します。 （城西大学　藤野陽三学長） 「東武鉄道と一緒の土俵に乗って考えないといけない。これから新しいフェーズに入れそうなので、非常に大事な時期と思っている。万一、大事故になれば大学も責任を感じるので、１日も早く安全な通学路を確保してほしい」 毛呂山町は今月２８日に、７回目の協議会を開く予定です。 ＜テレ玉ニュース番組＞ https://www.teletama.jp/news_info/ind... ＜テレ玉ニュース＞ https://www.teletama.jp/news/ ＜NEWS545・930plus再生リスト＞    • NEWS530/NEWS930plus   #テレ玉　#ニュース　#ニュース545　#埼玉 #毛呂山町　#通学路　#危険　#城西大学