画狂老人卍(江戸時代の狂気じみた絵師) скачать в хорошем качестве

画狂老人卍(江戸時代の狂気じみた絵師)

今回は葛飾北斎についてです(あんまり再生されない気がする)( ;∀;) 見てくれた方ありがとう！ 私は浮世絵より西洋の絵画の方が好きなんですが 北斎の絵と鳥獣戯画は別！ 漫画オタクとして彼の漫画チックな動物の絵は本能をくすぐられるものがあります ↓以下スクリプトです↓ 「まじ卍」って最初聞いた時 なんだそれ？って思ったんです そして今も意味が分かっていません そもそも卍ってなんだよってそこからなんですが 今回は今から約250年前に大活躍していた 葛飾北斎こと画狂老人卍についてです 『冨嶽三十六景』が代表作の葛飾北斎彼は 生涯で画号、ペンネームを30回以上変えました 春画を描いてた時は 「鉄棒ぬらぬら」と名乗っていて なかなかイイセンスしていると思います ちなみに葛飾北斎こと鉄棒ぬらぬらが描いていたエ〇本は こちら… 「蛸と海女」 絵だけじゃなくて ちゃんと文章もあって まごう事なき●●本です YouTubeの規約もあって詳しく言えませんが タコがアマに…まぁ色々してる絵です( ﾟДﾟ) 鉄棒ぬらぬらの他 春朗、宗理、北斎、戴斗など 色んな名前を名乗っていましたが 北斎の最後の名前は 「画狂老人卍」というファンキーな名前でした 名前を30回以上変えた他にも 掃除が面倒くさいと言う理由で 汚れたら住まいを変えると言う生活をして 生涯で90回以上も引越していたり 85歳の時に 「猫が…猫がうまく描けない」と娘の前で泣いたり 〇ぬ間際に「あと10年、いや5年生き長らえたら 本物の絵師になれる…」と言ったり 北斎には様々な逸話があります 彼の出生や幼少期については詳しく知られていませんが おそらく少年期は貸本屋で働いていて そこで本の挿絵に興味を持つようになったと言われています 14歳ごろから19歳まで版画彫り師として働いていた北斎 その後浮世絵で有名な勝川春章に弟子入りしました 弟子入りしてからも北斎は師匠に頼りすぎる事なく 独自の画風を研究し師匠に怒られた事もあったそうです 北斎が独立したのは彼が34歳の時 師匠の勝川春章が亡くなってからでした この頃の彼の画号は宗理 版画ではなく直接紙に描く肉筆画を主に描いていました 宗理時代の彼は「宗理風」と呼ばれる 独自の様式を確立させ活躍していましたが 全国的に有名というわけではありませんでした 北斎を全国的に有名した作品は 彼が54歳ごろに作成した北斎漫画 漫画と言う言葉がついていますが 現代のセリフ付きの本ではなく 江戸時代では漫画は「だらだらと筆のおもむくままに描く」と言う意味で 北斎は絵のお手本集として北斎漫画を描きました 人が踊っていたり ムササビ、豚 象まで描かれています 象ってこのころ日本に居たのかな？って思ったんですが 江戸時代タイやインドから象が贈り物として送られていて ちょっとした「象ブーム」もあったみたいで 北斎の他にも沢山の画家たちが象を描いています 北斎漫画では象の上に人が乗り 身体を洗ってあげている様子までかかれています そして犬、水牛… 水牛がちょっと猫っぽい 猫と言えば85歳で猫が描けないと泣いていた北斎でしたが 北斎漫画で彼が50代の時に描いた猫がこちら 充分上手いと思うんですけどね…この猫たち そして北斎は現代の漫画にありそうな絵も 北斎漫画で描いています 驚くべきことに効果線が描かれているんです カメハメハっぽいのはこの時代から存在していたんですね 北斎は北斎漫画を手掛ける前に 「略画早指南」と言われる本も作成しています この本では定規やコンパスを使用した 絵の描き方を説明したり 北斎の手法が惜しげもなく紹介されています とんぼ 猿 犬 ここでも味のある動物が描かれています 北斎があまりにも味のある動物の絵を描くので いくつかグッズ化までされています 北斎漫画や略画早指南は当時めちゃくちゃ人気でした しかしこれは北斎オリジナルの案ではなく 同じく浮世絵師の北尾政美が描いた 指南書を真似て作ったものでした 北尾政美の描いた略画も こんな感じでめちゃくちゃ味があります これはこれで可愛らしい絵なんですが 北斎の作品の方が有名になってしまい それを苦々しく思った北尾政美は 「北斎はとかく人の真似をなす 何でも己が始めたることなし」 と言ったと言う記録があります 北斎が生きた時代は江戸時代 日本は鎖国していて海外の国とは オランダや中国くらいしか関わりがありませんでした そうする事により ほぼ日本人だけの世界で平和な暮らしができていました しかしそれでもオランダと中国とは交流があったので 全く海外の文化を取り入れなかったわけではありません 貿易を通じで日本の芸術家たちは 海外の文化を取り入れていました もちろん葛飾北斎も海外の絵の文化を取り入れています 有名な富嶽三十六景の神奈川県沖浪裏 水平線があり 遠近法が使われていて この頃に西洋で描かれていた海の絵にそっくりです このように日本は自分たちを安全圏に置きつつ うまーく海外の文化も取り入れていました 日本は当時、海外の国々とって未知なる存在 魅惑の果実を自分たちだけで独り占めし 楽しんでいるようにうつっていたのかもしれません なので…魅惑の果実を奪う事にしました 1853年アメリカから武装した真っ黒い船が来て 日本の鎖国はあっけなく終了 海に守られ閉ざされた国が開かれました 開国されてからゴッホ エドガードガ モネなど名だたる画家達が 浮世絵の独自のタッチに惹かれ 影響を受けるようになりました ここで少し北斎の絵にヒントを得て 描かれた作品達を見ていきましょう 北斎漫画のお相撲さんの立ち姿そっくりな エドガードガの踊り子たち 北斎漫画のくつろいでいるおじさんに似ている メアリー・カサットの青い肘掛け椅子に座る少女 冨嶽三十六景東海道程ヶ谷の木にそっくりな クロード・モネの陽を浴びるポプラ並木 冨嶽三十六景駿州片倉茶園ノ不二の構図にそっくりな ポール・セザンヌのサント＝ヴィクトワール山 バリバリ浮世絵なのに水平線があり 遠近法が使われている西洋っぽい手法が受けたのか 北斎の絵の中でも海外の有名画家に特に人気だったのが 富嶽三十六景の神奈川県沖浪裏で ゴッホのスターリーナイトのこのグルグルしたやつと ロダンの弟子のカミーユ・クローデルの彫刻の波は 富嶽三十六景神奈川県沖浪裏の波を 参考にしていると言われています 富嶽三十六景は北斎の代表作でこのおかげで 北斎は世界的にも有名になりましたがそれに驕る事なく 彼はずっと絵の表現を研究し絵を描く事をやめませんでした そんな北斎の晩年の傑作がこれ 八方睨み鳳凰図 長野県の小布施町、岩松院の21畳もある大きさの 天井に描かれました この絵は北斎が88歳の時に制作した作品といわれています 八方睨みとは、どの方向から見ても 目が合うように描かれる技法のこと この鳳凰もどの方向から見ても 目が合うように描かれています 北斎はこの作品を仕上げた約1年後に他界しました しかしこれが北斎の最後の作品ではありません 北斎は〇ぬ間際まで絵を描いていて 彼の最後の作品と言われているのがこれ 『富士越龍図』 雪の積もる富士山の向こう側を 黒煙を纏った龍が天に昇って行く絵で 北斎が亡くなる年の正月に描いたとされています 天才の最後の作品って思うとなかなか感慨深く思えますが 美術研究家の久保田一洋は この絵に北斎の特徴がない事から この絵は北斎ではなく 北斎の娘の作品であると推察しています 北斎の娘、葛飾応為は北斎に絵を直接教えてもらっていて 特に細やかな陰影表現や光の描写に優れていました 葛飾北斎の晩年の作品には応為が深く関わり 作品の仕上げを手伝っていたことがわかっています 彼女は絵を描く事以外まるでダメな北斎の 日常の世話もしていました そんな献身的な彼女の事を北斎は 「あご」と呼んだり「エラの張った女」 と言ったりしていました 応為はちょっとエラの張った男勝りの女性だったので そう呼んでいたみたいなんですが 結構辛辣です しかし応為も負けず北斎の事を 「てめぇ」と言ったりしていたそうなので 憎まれ口をたたきながらも 仲良しな親子だったと推察できます 葛飾北斎は生涯を絵に捧げ 最期の瞬間まで筆を握り続けていました 彼の作品は彼がこの世を去った後も 海外のアーティストに影響を与えました そして北斎の技術は弟子であり娘の応為によって受け継がれ 彼女は北斎譲りの西洋絵画のような 立体感を持った絵を描くようになり 彼女の作風は、明治時代以降の画家に 影響を与えたと言われています と言うで今回は 人生を絵を描く事に捧げた狂った老人 画狂老人卍こと葛飾北斎についてでした ご視聴いただきありがとうございました 良かったらチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします また次の動画でお会いしましょう またねー #美術 #浮世絵 #江戸時代