経済恐慌から日米開戦まで日本の20年の流れ　※概要欄も参考に。 скачать в хорошем качестве

経済恐慌から日米開戦まで日本の20年の流れ　※概要欄も参考に。

Storia cafeオリジナルの1920年代の日本の4つの経済恐慌から日米開戦に至った流れの解説です。 ※7:21 動画内の漢字の誤字: 宋美齢(そうびれい)が正しい。 ☆もし良かったら高評価、チャンネル登録、お願いします。 ※動画を見てわかるように、戦前は単純に貧しいというより、「政府の失策により国民が貧しくなった」面が大きいです。 【日本の国民生活がガラッと変わった1937年】 ☆"1937年(昭和12年)"を境に庶民の生活は一変しました。 学校の平和教育で教わる、戦前の日本の暗い雰囲気(＝モンペ姿や「贅沢は敵だ！」の標語など)は、1937年(昭和12年)の日中戦争の"戦時体制"以降の話です。 (→国家総動員法、国民精神総動員法が成立し、戦時体制の思想・物資の厳しい統制が始まったためです) 戦時体制になったのは、中国との全面戦争でお金や資材が大量に必要になり「統率された節約」が必須になったためです。 →物資統率するための「企画院」という行政組織が作られました。 ☆昭和11年以前は、 日本の"都会の中流以上"の庶民にとって、 中国での紛争は、どこか他人事のようで、逼迫(ひっぱく)感のない、通常の明るい日常生活を送っている人も多くいました。 この頃は、昭和恐慌の景気が改善していたこともあり、 "都市部"では、のんびりした雰囲気で、 西洋化された昭和モダンのオシャレ(洋装やパーマネント)を楽しんだり、カフェやデパート、スポーツ、音楽、映画、演劇、ジャズやダンスホールなどを楽しむ明るい写真や映像も多く残っています。 庶民にとって、アメリカやヨーロッパの文化は(戦前から)憧れの対象でした。 ※「戦前はのんびり明るかった」という証言をする戦後に振り返る高齢者もいます。昭和11年以前の都市での良い思い出がある方です。 ※戦前の日本は今と比べものにならないくらい、 貧富の差、都市と農村の差が大きな格差社会でした。 ※戦前は子供が多く、当時の日本の経済力に対して人口(＝約9000万人)が多い、いわゆる「人口過剰問題」を抱えていて、日本が貧しくなりやすい社会構造でした。 →そのため、海外(ハワイ、アメリカ、南洋諸島、ブラジル、朝鮮、台湾、満洲など)に仕事を求める日系移民が多かったのです。 ※当時の貧しい農村の、家を継がない男の子の主な就職口の1つが、兵隊でした。 軍隊という組織は、「農村からの就職口」という社会的な役割を果たしている面もありました。 ※戦前は社会保障が行き届いておらず、農村の問題、社会的な弱者の救済に、政府が真剣に取り組んでいませんでした。 →こういった政府の堕落が、226事件のようなクーデター、テロ事件、最終的には、日米戦争の原因となりました。 【戦前の経済恐慌】 1.戦後恐慌 2.震災恐慌 3.昭和金融恐慌 4.昭和恐慌(＝世界大恐慌が発端) 政治家、官僚の失策による経済の苦境、(特に農村の)貧しさは、一部の右翼や （農村出身の多い）軍人達の規律を失わせ、様々な事件を引き起こし、果ては戦争へと向かわせました。 新聞、ラジオなどのメディアも、プロパガンダ(軍に都合の良い宣伝放送)を流布して、国民の感情を煽りました。 →メディアは、記事にする内容を軍から要請された面もありますが、国民の感情を煽るほうが部数が伸びるという利益的な動機があったようです。 【宗教的な信念への依存】 経済が貧しくなるほど、「世の中、間違っている」という気分は大きくなります。 信念の強い宗教(日蓮宗、新興カルト宗教)や哲学、社会主義、共産主義(コミンテルン)に惹かれる人も経済恐慌の頃は、特に出てくるようになりました。 →当時、ソ連共産主義の信奉者たちの中には、日本の中枢部に入り込んでいる人も多くいました。 そのため、そういった人達が、当時の近衛首相の判断を誤らせ、日中戦争を長引かせる誘導をしたのでは？という説もあります。(ゾルゲ事件など) 【外交の未熟さ】 日本の外交には、国際感覚に欠けた理性的でなかった面もありました。 (例えば、外務大臣の松岡洋右は荻窪(おぎくぼ)会談で、 「アメリカはドイツ系移民が多いから、日独伊三国同盟を結んだほうが、 アメリカと戦争にならないだろう」と発言しています。) 【日中戦争を終結させるための様々な工作】 宮崎工作 船津和平工作 トラウトマン和平工作 宇垣(うがき)工作 汪兆銘(おうちょうめい)工作 桐(きり)工作 銭永銘(せんえいめい)・周作民(しゅうさくみん)工作 繆斌(みょうひん)工作 何柱国(かちゅうこく)工作 スチュアート工作 姜豪（きょうごう）工作 【日米開戦回避工作】 ・駐米大使の斎藤博の日米同盟案 ・エール大学教授の朝河貫一による対米協調の説得 ・野村吉三郎、井川忠雄(いがわただお)、岩畔豪雄(いわくろひでお)が取り組んだ「日米諒解案」 →上記の試みは、全て失敗に終わりましたが、水面下では、さまざまな日中戦争の終結、日米戦争回避のための交渉が行われていました。 しかし、国際的な流れが読めず、外交は下手だったと言わざるを得ません。 【この動画のコンセプト】 ※226事件など細かい出来事に動画で触れていません。 理由は、結局、「貧しさを脱したい農村vsエリート特権政治(財閥、政治家、軍の統制派の癒着)」という構図でどれも同じだからです。 「なぜそうした」という部分を簡潔に伝えたかった動画です。 #日本史 #カラー化#近現代史