トランプ関税“報復合戦”で漁夫の利　良質カナダ木材が行き場失い安く日本へ？【知ってもっと】【グッド！モーニング】(2025年4月17日) скачать в хорошем качестве

トランプ関税“報復合戦”で漁夫の利　良質カナダ木材が行き場失い安く日本へ？【知ってもっと】【グッド！モーニング】(2025年4月17日)

　トランプ関税に端を発した各国との報復合戦で、思わぬ影響が出る可能性があります。品質の良いカナダ産の木材が日本に安く入ってくるかもしれません。 ■新たなビジネスチャンスも 　世界の森林の実に9％が集中するカナダ。豊かな木材資源に、日本の商社が熱い期待を寄せています。 カナダ産木材を輸入　 アクシスプランニング　小西隆之社長 「これから木材の値段が安くなるということはある。15～20％ぐらい価格は下がるのではないかと希望・見通し」 　カナダ産木材の展示会に参加するため、現地に滞在している小西社長。これまでよりも最大20％ほど安く、日本に輸入できる可能性があると手ごたえを感じています。 　理由は、この人の言動にありました。 トランプ大統領 「関税措置が、かつてないような成長をもたらしてくれるでしょう」 　世界を混乱に陥れているトランプ関税。相互関税は90日間停止されていますが、カナダ産の木材にも25％の関税が課される予定です。そのため…。 小西社長 「『行き場を失った』というのはその通り」 　描いているのは、アメリカの高い関税を嫌ったカナダ産木材が行き場を失い、日本への輸出に回ってくるというシナリオです。これを新たなビジネスチャンスと捉えています。 　小西社長によりますと、カナダ産木材は品質のばらつきが少なく、もともと日本では人気が高いといいます。 小西社長 「等級に従って値段も決まっており、日本としても信頼できる」 ■日本酒はアメリカ輸出に暗雲 　対照的に明るい材料が見つからないのが、日本酒です。 　世界最大級の日本酒の品評会がロンドンで行われています。日本食人気を背景に、日本酒の輸出は好調で、去年はアメリカが輸出量では1位でした。 　ところが、「コメ不足」と「トランプ関税」でダブルパンチの状況なのです。 日本酒造青年協議会 北原対馬会長 「日本のコメ不足とアメリカによる関税の考え方の変化に伴って、日本酒の蔵元は非常に厳しいダブルパンチを受けている」 　北原会長によると、コメ農家が酒造りに必要な酒米から、食用米の生産に切り替える例が増えています。その影響で、今年秋の酒米の収穫量が大きく減るため、酒の価格も上がることになり、アメリカへの輸出計画がとん挫しかねないと懸念しています。 北原会長 「（販売エリアを）アメリカだけに偏るのではなく、バランスよく輸出をしていくことも、今回のトランプ氏の政策によって我々も感じて学んでいるところ」 　期待する人、肩を落とす人。トランプ関税の行方に一喜一憂する日が続きます。 （「グッド！モーニング」2025年4月17日放送分より） [テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp