Скачать с ютуб 新駅「仙巌園駅」期待高まる　開業まで約１カ月　国道１０号渋滞解消の対策も　鹿児島市 (25/02/13 в хорошем качестве

新駅「仙巌園駅」期待高まる　開業まで約１カ月　国道１０号渋滞解消の対策も　鹿児島市 (25/02/13

３月１５日、鹿児島市にＪＲ九州の新しい駅、仙巌園駅が開業します。 県内では１５年ぶりとなる新駅の誕生に、地元住民や飲食店からは観光客の増加など期待の声があがっています。 駅の開業まで約１カ月に迫り、期待感が高まる磯地区の今を取材しました。 轟木康陽記者 「開業までおよそ１カ月の仙巌園駅です。工事は仕上げの段階に入り、完成が間近に迫っています」 ３月１５日に開業するＪＲ九州の新駅、仙巌園駅。 鹿児島駅と竜ヶ水駅の間に位置し、鹿児島中央駅からの所要時間は約１０分です。 駅は旧集成館などの世界文化遺産のエリアにあり、観光客の増加などの期待も多く、県内への経済波及効果は５７億円にも及びます。 仙巌園駅の設置に携わった鹿児島市役所の職員は、駅の特徴について次のように話します。 磯新駅設置協議会　事務局長・川畑澄さん 「世界遺産なので、その価値を損なわないよう考えていかないと」 景観に配慮して、尚古集成館側からみた桜島の景色が阻害されないよう駅のつくりはシンプルになっています。 また、駅前の広場も世界遺産に配慮した設計がされています。 川畑さん 「駅前広場を工事に入る前に調査したら、地下に明治期の集成館事業に関連する地下遺構があるとわかった。それを現地保存という形になった。通常の駅のようなスロープではないような盛り土で造るスロープにした」 駅のスロープはコンクリート製ではなく、基礎工事が要らないよう盛り土をしてつくり、地下の遺構を傷つけない工夫をします。 新駅は地元住民や経済団体の強い要望で実現されました。 ＪＲ九州に仙巌園駅の設置の要望を続けてきた磯新駅設置協議会の藤安秀一会長です。 磯新駅設置協議会・藤安秀一会長 「やっとここまできた。計画していた年度内に終えることができた。完全に開通していないけどホッとしている」 また地域住民らからも交通の利便性の向上に期待の声が上がっています。 地元の住民 「便利になるのでは。海水浴シーズンは人が来やすくなるのでは。バスがももともと少ないのでＪＲがあれば天文館にも出やすい」 地元のぢゃんぼ餅屋 「自分の足でもあるからすごく楽しみにしている」 Ｑ交通弱者はこれまで店に来づらかった？ 「はっきりいって来づらかった。行くとしても天文館どまりだもんね。大きなデパートでぢゃんぼ餅を買っている客はこれまでいっぱいいた。だけどうちは出来立ての商品がおいしい。それを考えると来てくださるのはありがたい」 また駅の開業に伴って駅周辺の再開発の動きも活発になりつつあります。 地元の飲食店 「新たに海水浴場のシャワー室を作る準備をしている。駅が開業するにあたって、人が増えると期待している。準備をして改装している。夏は人が倍くらいに増えれば」 磯海水浴場近くの鹿児島市が管理する磯ビーチハウスでは、１階部分にはカフェが、２階部分にはゲストハウスが新たにオープンすることが決まっています。 磯地区周辺の期待感が高まる一方で、駅の設置にあたり、当初から課題として挙げられていたのは国道１０号線の渋滞です。 轟木康陽記者 「新駅の開業により、こちら駅近くの踏切の遮断時間が長くなってしまうことで渋滞の悪化がより深刻なるのではという懸念があります」 駅前の国道１０号線の２車線のうち、磯海水浴場側に向かう車線の先には踏切があります。 姶良市方面から鹿児島市街地に向かう下り列車は、仙巌園駅で一度停車するため、その分、駅の設置前と比較して踏切の遮断時間が長くなり、渋滞がさらに悪化する恐れがあります。 ＪＲ九州は渋滞を解消するため２つの対策を立てました。 まず１つ目は踏切の遮断時間の短縮です。 列車が通過したときに遮断機が閉まり始めるポイント、通過点をより踏切に近くすることで短縮を実現します。 ＪＲ九州・海老原毅鹿児島支社長 「特段、安全上は問題がなくて列車を通過する速度によってここから踏切まで何秒かかるかを計算して、通過点を設けている。今の列車のスピードからするともう少し通過点を近づけられることが分かったので、通過列車に対して踏切が閉まっている時間を短縮する」 ２つ目は午前の通勤通学時間に仙巌園駅を通過する列車を設けることです。 海老原支社長 「朝の時間帯は普通列車を止めないものを設けるので、踏切の閉まる時間を短くする」 仙巌園の開園時間の午前９時までは駅の利用者が少ないことが予想されます。 そこで、ＪＲ九州では国道１０号線の交通量が特に多い、午前７時から午前９時までの下り列車５本を通過列車にすることを決めました。 これらの対策で、国道１０号線の渋滞は現状より悪化することはないと藤安会長はみています。 藤安会長 「現時点において前よりはスムーズだろう。渋滞は今以上に軽減される」 鹿児島市の磯地区はどのような街になるか、観光や地域住民の大きな期待を背負い、３月１５日、仙巌園駅が開業します。