「命を絶った仲間もいっぱい見てきた」検挙者数が過去最多に　なぜオンラインカジノにはまるのか？「短期間で依存症に」経験者が語る危険性 скачать в хорошем качестве

「命を絶った仲間もいっぱい見てきた」検挙者数が過去最多に　なぜオンラインカジノにはまるのか？「短期間で依存症に」経験者が語る危険性

警察庁によりますと、去年、全国で摘発されたオンラインカジノの賭博事件は62件、検挙者数は279人でいずれも過去最多となりました。 オンラインカジノの問題は、芸能人やプロ野球選手でも摘発が相次ぐなどいま社会問題となっています。 なぜオンラインカジノにはまってしまうのかその実態を取材しました。 「実際に命を絶った仲間もいっぱい見てきた」 Aさん 「私のように犯罪に走ってしまう人もいっぱい見てきたし、実際に命を絶ってしまった仲間もいっぱい見てきた」 過去にオンラインカジノを利用した経験があるAさんです。 今回、匿名を条件にRKBの取材に応じてくれました。 もともとパチンコや競輪などギャンブルが好きだったAさん。 コロナ禍で外出が制限された時に利用し始めたのが、オンラインカジノでした。 Aさん 「23時半まで競輪をやって、その後はオンラインカジノを朝までやると。ひどい時には携帯2台持って、左手でオンラインカジノをやって、右手で競輪の結果をみて、パチンコ打ちながらやったりとかそんな感じでした」 入り口は無料サイト 次第にオンラインカジノにのめり込むようになったというAさんですが、最初から金を賭けていたわけではありませんでした。 Aさん 「無料でできるサイトをいっぱい登録して、無料でできるところまでで止めていたんですけど次第にやりたくなってきて」 最初にかけた金額は「数十円」 しかし賭けを繰り返すようになり・・・ 最初に賭けた金額はわずか数十円ほどでしたが気づけば仕事中にも賭けを繰り返すようになったAさん。 負けを取り返そうと家族や消費者金融で金を借り始め、最終的な借金はおよそ4000万円に。 賭金を得るために勤務先の金を横領し、仕事を失いました。 Aさん 「一晩で100万円勝った時もあれば、一晩で200万円負けた時もあって」 「とうとう闇金に返すお金も使い果たしてしまって、結局のところ職場にあったお金を横領して」 「それしかないんじゃないかなと思っていたし、それが失敗したら死んでやろうと思って盗りました」 ギャンブル依存症と診断され自助グループへ その後、ギャンブル依存症と診断されたAさんですが、同じ悩みを持つ人が集まる自助グループに入会。 自らの経験をもとに支援活動も行っています。 Aさん 「気軽に手を出したら死か犯罪に繋がってしまう可能性がだいぶ高いし、オンラインカジノ絶対に手を出さないほうがいいです」 警視庁の推計で現在の利用者は約197万人 利用者が急増し、社会問題となっているオンラインカジノ。 警察庁の推計では、オンラインカジノの現在の利用者はおよそ197万人。 過去の利用者は337万人近くにのぼると推計されています。年代別にみると、20代の8.7%、30代の6.7%が利用していて、若い世代を中心に広がっていることが明らかになりました。 記者が実際のサイトを調査 違法性を認識せずに始めてしまう人も多いオンラインカジノ。 実際のサイトを調査してみました。RKB　土橋奏太 記者 「オンラインカジノのサイトです」 「メニューからゲームの説明、入金方法まで全て日本語で対応しています。完全に日本人向けに作られたサービスのようです」サイトの隅にはこんな記載が… 「ギャンブルは一部の国では違法です」 サイトの多くは海外で運営されている言われていますが、日本では国内からアクセスして金を賭けると賭博罪などに問われます。RKB　土橋奏太 記者 「入金はクレジットカードなどで10ドルから非常に小額でプレイすることができますが、実際にプレイしてしまうと犯罪となります」 多くがクレジットカードなどを紐付けたアカウントを作成しポイントを購入。 ゲームで獲得したポイントを換金する仕組みとなっています。 こうした気軽さから違法だと認識しないまま、利用する人が少なくありません。 他のギャンブルと違い短期間で依存症になる危険性 ギャンブル依存症家族の会・村田麿美さん 「オンラインカジノを違法と知っていましたか、知らなかったが半数以上です」 ギャンブル依存症家族の会の村田麿美さんです。 他のギャンブルと違い、オンラインカジノは短期間で依存症になる危険性があると指摘します。 ギャンブル依存症家族の会・村田麿美さん 「やはり終わりがないので、ここでやめようというところが、次勝てるかもとか誘われて やめるにもやめられなくなる。だから依存症になるスピードも速いし、お金を借金するまでの期間がたった一週間」 村田さんがオンラインカジノの危険性としてあげたのが、24時間どこにいても賭けができる点です。 ギャンブル依存症家族の会・村田麿美さん 「パチンコパチスロとか、競輪競馬競艇で競技場に出向いて行くこともなく、小さい画面で しかも365日24時間どこでもできる」 「スマホの中でお金のやりとりをするので数字が動いているという感覚だけになる」 依存症に苦しむAさんも、一度、オンラインカジノを始めてしまうと抜け出すことは難しいと訴えます。Aさん 「パチンコ屋とかと違って24時間できるんですよ、速度もすごく速いので（お金が）無くなる速度も速い。なくなればなくなるだけ取り返したいという思いが出てきて、どんどんつぎ込んでいって」 「人生を棒に振る可能性が高いので（オンラインカジノは）やめたほうがいい」 詳細は NEWS DIG でも！↓ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rk...