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チャーハン動画: • 黄金パラパラワールドの作り方!【Noita】 光線銃動画: • 芸術杖の作り方 ~その光線ドリルで打ち抜いて~ #noita #voiceroid実... aviutl2の自動化: • Aviutl2で字幕と立ち絵を自動化する! 「葵ちゃーん、今来たとこー!」 「それ遅れた側が言うセリフじゃないから」 先に家を出たはずの姉は、不思議なことに遅れて待ち合わせ場所にやってきた。訳を聞いても、適当にはぐらかされるばかり。大方、悪い虫にでも付きまとわれたのだろう。夏は虫が増えるから嫌になる。やっぱり来年は家から一緒に行くことにしよう。そう心に決めながら、私は姉の手を少し乱暴に取った。 「ごめんってばー!」 「別に気にしてないよ?」 「じゃあなんでこんなに強く握りしめるねん」 「それはお姉ちゃんがかわいいからだよ」 「理由になっとらんやん……」 しゅんとした姉を見ていると、こちらまで申し訳ない気持ちになってくる。姉は別に何も悪くないのだ。固く握る手を少し緩めて、姉に笑顔を見せる。私の機嫌が直ったのに気づいたとたん、姉は満開の笑顔を見せてくれた。やっぱり笑顔のお姉ちゃんと楽しまないと損だ。 夏祭りはまだ始まったばかり。 さっそく近くにあったヨーヨー釣りの屋台に入った。姉曰く、金魚すくいは命で遊んでるみたいだから、あまり好きではないそうだ。Noitaの魚にも、その慈悲を分けてあげてほしいよね。 店の人から紙の釣り糸を貰い、狙うは赤の水風船。いつも手玉に取られてばかりだから、たまには、球でもいいから。風船は私を弄ぶように水の上を泳いでいる。しっかり紐の口に針を通し、ゆっくりと引き上げる。慌てて切ってしまう昔の私はもういないのだ。姉もこれぐらい簡単に釣り上げられればと隣を見ると、青の風船を釣り上げた姉が嬉しそうにこちらを見ていた。二人で一緒に釣り糸をお店の人に返して、水風船を指に通す。 「ちっちゃい頃は葵ちゃん一つも取れんで、ウチが取ってあげよったなー」 「お姉ちゃん二個目取れてなかったでしょ」 昔話をしながら、風船を跳ねさせる。私の手の下で踊る赤色と、姉の手の下で踊る青色。楽しそうにはしゃいでいたが、心なしか二人とも寂しそうだった。私は自分の風船を外して、姉の手を取る。青風船が薬指にはまってない事に少し頬を膨らませながら、赤風船の輪を空いている薬指に通してあげた。 「これでよし」 「水風船二つはちょっと重たない?」 「お姉ちゃんへの愛の重さに比べたら、大したことないよ」 「……そっかー」 お姉ちゃんは苦笑いしながら、次の屋台を探す。焼きそばの香ばしい香りに、揚げ物のパチパチする音。でも食事にするにはまだ早い。軽食がもらえるゲームがいいよねと伝えると、姉は向こうの屋台を指さしてくれた。大盛況で列が出来ていて見えにくいが、看板に射的と書いてある。どうやら、近くの屋台の食べ物を景品にしているようだ。人が多いのもあり、私は姉が撃つ姿を横から見ることにした。断じて的より姉を見ていたいからではない。 「あのぬいぐるみは、大きすぎて持って帰れそうにないよね」 「家には抱き心地のええぬいぐるみがもうあるしな」 「口数が多いのが玉に瑕だけど」 「なにをー」 他愛もない話をしながら並んでいると、気づけば列の先頭に立っていた。店員から貰ったコルク銃を構える姉。右手にぶら下がる水風船は、私が持っておいた方が良かったかな?そんなことを考えながら、しっかりバランスを取って身を乗り出す姉を眺める。思っているより器用な姉を見ていると、ちょっとした心配もどこかに行ってしまう。 「葵ちゃん、体抑えてー」 おかえり心配事。姉はこう見えてがめついのだ。台から落ちそうになるほど身を乗り出し始めた姉は、周囲の注意を引き始めた。えっ、この状況でお姉ちゃん後ろから抑えなきゃいけないの?抑えるってどうやって?後ろから抱きしめるってこと?私のカバーを前提に前のめりになる姉に、ほほえましそうに見ている店員と列に並ぶ人たち。逃げ場を失った私は、もうどうにでもなれと、思いっきり腰に抱き着く。 「ひゃんっ」 姉の情けない声と、コルクの音があたりに響いた。 「いきなり来るとは思わんやん、葵ちゃんの悪い子!」 「お姉ちゃんわかっててやったでしょ」 「そんなわけないって」 いたずらに笑う姉と、その手に握りしめられた戦利品のわたがし。あの誰が見ても外す流れで、姉はしっかり的を射貫いていた。ちゃっかりしてる。 わたがしのやわらかい雰囲気は、姉によく似ている。琴葉茜は、わたがしのような人だ。甘くて、ふわふわとつかみどころがなくて、風が吹けばどこかに飛んで行ってしまいそうな。でもなぜか、割りばしから離れることはない。 姉はそんなわたがしをおいしそうにほおばる。共食いだ。わたがしに少し残った唾液が玉になっている。宝石みたいで綺麗だと眺めていると、それは一粒、二粒と増え始めた。手のひらを上に向けながら空を見上げると、小さな粒が落ちて来るのが見える。雨だ。 「わーっ、雨来たやん!」 姉は急いでわたがしを食べ始めた。私は雨宿りできそうな場所を探す。残念ながら全然見当たらない。周りの人も、我先にと雨から逃げ始めている。テントの張られた休憩所は、すでに人がぎゅうぎゅう詰めだ。 追い打ちをかけるように、スピーカーから花火中止のお知らせが聞こえてくる。綺麗な浴衣が濡れたことよりも、姉と花火が見られなくなったことの方が悲しい。頬を伝う冷たい雨粒を拭いながら、姉の方を見ると、 「雨宿りできる場所知っとるから、こっちについて来て!」 と言いながら、私に手を差し伸べてくれた。その手を取る。姉の優しいぬくもりが、心まで温めてくれる。手を引かれ、会場から離れていく。帯に刺さった割りばしは、しっかり姉にくっついて離れない。人影も徐々に減り、気づけば周りには私たち以外誰もいなかった。閑静な木陰に到着する頃には、お調子者の雨までいなくなったようだ。 「……花火、中止になっちゃったね」 残念そうに姉の顔を覗き込むと、なぜか姉は得意げだった。不思議に思って首をかしげると、おもむろに帯を緩めて、浴衣をはだけさせ始める。 「ちょっとお姉ちゃん、何してるの!」 急いで近づき胸元を隠そうと衿をつかむと、姉は私の頬を両手で包んだ。顔を上げると、姉の顔がすぐ目の前にあって。容赦なく私の唇を奪うお姉ちゃんに為す術もなく、私は動けなくなった。姉の手がゆるみ、私は後ずさりする。服の主導権を取り返した姉は、浴衣の内側を思いっきり広げて見せた。 「花火!」 姉の姿を目に入れないようあわててそっぽを向く。しばらくしてからこっそり姉の方に視線をやる。……花菱模様の浴衣の内側には、市販の手持ち花火が円形に並んで、大きな一輪の花を咲かせていた。まるで映画の爆弾魔のようだ。というかそういう映画を見たのだろう。獲物を見せびらかす猫のように、姉は私の反応を心待ちにしている。私はため息をつきながら、今一番思っていることを伝えることにした。 「お姉ちゃん」 「うん!」 「危ないからもう二度とやらないでね」 「……はい」 浴衣の花火を二人ではがして、軽い足取りで家路につく。姉は右手が疲れたのか、左手に風船を付け替えていた。今度はちゃんと青風船を薬指に通してくれたみたい。私は、姉の汗で少し湿気ってしまった花火を大事に握りなおした。花火は危ないけど、私の日用品を服の下に忍ばせてもらうのはいい考えかもしれない。今度提案してみることにしよう。 「今日遅れたのってさ、もしかしてこれ仕込んでたから?」 「大正解!」 「なにやってるんだか」 にへらと笑う姉はきっと、今日雨が降ることを知っていたのだろう。人気のないところを探して、一人で花火を貼り付ける姉の姿が思い浮かぶ。雨に悲しむであろう私を励ますための努力は、こうして無事に報われたわけだ。何もせず、先に待ち合わせ場所に着いた自分が申し訳なくなってくる。こっそり耳元に近づいて、ありがとうと囁く。さっきの仕返しだ。驚いて肩をびくりと揺らす姉を小突きながら、家に着いた。 二人きりの花火大会は、お姉ちゃんの優しい香りがした。