建仁寺〜京都で最古の禅寺。法堂の双龍図、方丈の雲龍図襖など龍の多い寺院。庭園も方丈の大雄苑、本坊の潮音庭など見どころ満載。[No.377] скачать в хорошем качестве

建仁寺〜京都で最古の禅寺。法堂の双龍図、方丈の雲龍図襖など龍の多い寺院。庭園も方丈の大雄苑、本坊の潮音庭など見どころ満載。[No.377]

■概要 建仁寺は京都駅から電車で１５分ほどです。建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、建仁2年（1202年）の創建です。京都で最古の禅寺として知られており、文化の面では俵屋宗達作で国宝の風神雷神図屏風を所蔵していることで有名です。近年ではJRの「そうだ京都へ行こう」キャンペーンでも紹介され、一層人気の観光スポットになっています。 ■見どころ 《法堂・双龍図》　 法堂（はっとう）は禅宗様の仏殿建築で、1765年の建立で、現在は京都府指定有形文化財となっています。「法堂」は禅宗での呼び名であり、法を説くためのお堂です。堂内の天井を見上げると、迫力満点の二頭の龍に圧倒されると思います。108畳の大きさの「双龍図」（小泉淳作）です。2002年（平成14年）に創建800年を記念して描かれました。あまりに大きいので制作場所が見つからず、北海道にある廃校の体育館を借りての制作だったそうです。 《方丈・大雄苑》 方丈は1599年に安国寺恵瓊が安芸の国から移建したもので、銅板葺の屋根の禅宗方丈建築です。方丈縁側の前庭は「大雄苑（だいおうえん）」と呼ばれる枯山水の庭園です。加藤熊吉によって作庭されました。法堂、前庭、方丈が南北に一直線となるように配置されているため、方丈からは石庭の奥に法堂の構えを望むことができます。 《雲龍図襖》 方丈の襖絵も「雲龍図」で、安土桃山時代に活躍した絵師、海北友松の作です。現在、方丈には文化財未来継承プロジェクトの高精細デジタル複製が展示されており、原本は京都国立博物館に保管されています。 《風神雷神図屏風》 俵屋宗達の晩年の最高傑作といえば国宝の風神雷神図屏風ですが、建仁寺の所蔵です。現在は、本坊に高精細デジタル複製が展示されており、参拝者はそのリアルなデジタル複製を間近で見ることができます。原本は京都国立博物館に保管をされているそうです。 《潮音庭》 潮音庭は本坊中庭にある庭園で、もみじと緑の苔が美しい四面正面の禅庭です。庭の中心に三尊石を配しています。中央の中尊石を中心にして組まれており、庭の四方どの方向から眺めても正面に見えるようになされています。書院や廊下に腰を下ろして中庭をのんびりと眺めると心穏やかに寛げます。 《◯△□乃庭》 本坊にはもう一つ「◯△□乃庭」と名付けられた小さな枯山水庭園もあります。禅宗の四大思想である地水火風を単純な三つの図形で象徴したものだそうです。 《茶席》 方丈の裏手からは庭に降りることができ、地上の視線から枯山水を眺めることができます。また、散策路を少し進むと豊臣秀吉が建てたと言われる茶室「東陽坊」があります。安土桃山時代に北野天満宮近くの御土居に建てられたものを、大正時代にこの地に移築したそうです。