太極八法・「玉女穿梭(ユィニュ チュアンスウオ)」(5.11)　2025東瀛太極拳社 скачать в хорошем качестве

太極八法・「玉女穿梭(ユィニュ チュアンスウオ)」(5.11)　2025東瀛太極拳社

練拳者の一言 一人で太極拳を楽しむのに套路、八法(十三勢)および雲手があります。套路は型の連続という一つの流れの中で練拳者が自らの「物語」をつくれることです。また、套路自体も既存のものから自らが型を組み合わせて新しい套路をつくり楽しむことができます。一方、八法は「掤、履、挤、按、采、挒、肘、靠」の身法と「进步、退步、左顾、右盼、中定」という歩法を創造的に組み合わせて自由に動くところに楽しみがあります。さらに、雲手の楽しみは雲手からさまざまな一手(型)に展開できることです。このいずれもが「心在先、身在後」となります。すなわち、「心」(脳)から指令が発せられ、その指令に「身」(体)が反応する「心身如一」のメカニズムの円滑な循環が行われることです。これを一人太極拳の「三楽」とでも命名できるでしょうか。この「太極三楽」を当地の利根川河川敷などで日々実践しているのが練拳者です。もちろん、そこで忘れてはならないのが太極拳は「拳」という武術由来のものであることであり、常に相手を想定して動くということです。 その相手とは小宇宙としての人でもあるし、また、天地という大宇宙でもあります。すなわち、練拳(練心・練身)を通じて千変万化を繰り返す「天地人」という「太極」の世界に心身を置く楽しみがこの「太極三楽」にあります。そして、その楽しみが毎日違うところにさらなる楽しみがあるのです。 練拳者は時として八法の中に一つの拳式を組み込み、練ることがあります。それは套路のみですと型にとらわれ過ぎてしまう傾向があるからです。練拳者は、もともと太極拳は自由に展開されるものであって、その型は一定の基準ではありますが、その型を構成する四肢はそれぞれ部品として自由に応用されるべきものだと考えています。そこに至る前段階として、八法の中で、拳式の型を崩さない形で「単練」をします。