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徳川園冬―春

名古屋市東区の旧徳川家大曽根屋敷跡の一部に池泉回遊式の日本庭園が再現されています。今回は、１月～３月に徳川園で楽しめる花々を紹介します。ガイドは、わたしたちの会きっての植物通。そして、癒しの語り口。あなたも彼女に会いに徳川園にいらっしゃいませんか？ 　わたしたちは、NPO法人東区文化のみちガイドボランティアの会です!! 会が設立されてから20年が経っていますが、2020年4月にはNPO法人として登録した会員数約６0人の団体です。 　江戸幕府の創始者、徳川家康が西国からの攻撃の守りを固める為、織田信長が築城した清須城を移して（清須越）1610年から２年あまりで名古屋城を造りました。名古屋城の東に位置する現在の「東区」地域は、中級武士が住まいとする武家屋敷が立ち並んでいました。更に、周辺地域からの攻撃から守るため、東寺町や下級武士の町が配置されていました。 　徳川幕府400年以上の歴史の中で、名古屋は地理的にも大変重要な拠点であったことから、徳川幕府御三家の筆頭である尾張徳川家の居城が名古屋城だったのです。城主は家康の９男の義直でしたが、1600年生まれという若さであった上、重要な拠点であったことから家康の腹心で同年の平岩親吉を付家老として置き、その後は成瀬家、竹腰家などが付家老として義直の育成をすると共に政務を任せていました。その後も尾張徳川家を支えてきたのは、家康に仕えて信頼を得ていた付家老たちでした。 　地理的にも恵まれた尾張名古屋は、ものづくりの盛んな地域として成長しました。代表的な産業が発明王の豊田佐吉で知られる紡織業、機械製品、窯業、食品などがありました。特に東区では名古屋絵付けと言われる陶磁器産業が盛んであり、日本の輸出産業の中核を担っていました。今でもその名残を伺うことができます。豊田佐吉一族もこの東区界隈に住居を構えていましたが、現在唯一残っている邸宅が大正時代の「旧豊田佐助邸」です。 　戦災で焼失した歴史的建造物も多い中で、東区の「文化のみち」として守り続けてきた貴重な建造物、活躍していた人物、そして街並みをガイドしています。尾張徳川家の菩提寺である建中寺は戦災を逃れていますので、江戸時代の面影を残していますから是非訪問して下さい。 　又、尾張徳川家二代藩主光友が隠居所を構えて大曾根屋敷のあったところが、現在の徳川園、徳川美術館、蓬左文庫のあるところです。大名庭園を再現した徳川園も私たちはガイドをしています。 #花　#庭園　＃鳥