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おおいた味散歩　大分市中鶴崎のカフェ

竹田市から豊後大野市、大分市を経て別府湾へと流れる大野川。大分市中鶴崎に大野川流域の食材を使ったカフェがあると聞き、車を走らせた。 　国道１９７号から一つ通りを入った一角にあるカフェ「小邦寡民（しょうほうかみん）」。店内はアンティークの机や椅子が並び、落ち着いた雰囲気。その中に肉が並んだ冷蔵ケースも。「もともとは精肉店。肉料理を出す"肉カフェ"です」と店長の星野裕司さん（３２）。人気のカツサンドと鉄板ポークチャップを注文。豚肉は豊後大野市犬飼町で育てられた「小手川豚（とん）トン」を使い、野菜や卵も流域産だ。分厚いカツが挟まれたサンドは４センチほどはあるだろうか。遠慮なくかぶりつく。トーストされたパンとカツのサクッという食感とともに豚肉そのままの味を感じた。ポークチャップは、ケチャップなどのソースに、豚肉とタマネギが絡まったご飯の進む一品。どちらも脂っこくなく、あっさり食べられた。 　カフェは精肉店「九州食肉学問所」に併設して２００９年にオープン。店舗は大野川近くにあり、オーナーで"学長"の山崎昌彦さん（４１）は流域には豊富な食材があることに気付いたという。「生産者の顔が見える安全な肉、大野川流域の食材を使った食事を提供したい」。２人の食に対する思い入れを聞きながら、流域出身の私も恵みに感謝していきたいとあらためて思った。 "味"メモ 　カツサンドはサラダがついて７６０円（税込み）。テークアウトもでき、サンドのみは６８０円（同）。鉄板ポークチャップセットはスープ、サラダ、ご飯がついて８８０円（同）。営業時間は午前１０時３０分から午後６時。定休日は火曜日。問い合わせはカフェ小邦寡民（ＴＥＬ０９７・５２９・９２２８）へ。 散歩メモ 　大野、乙津両川に挟まれた大分市鶴崎の鶴崎スポーツパーク。大野川側（東側）は芝生広場で、海を見立てた砂場に船の複合遊具が置かれている。展望所もあり、西は鶴見岳、東は大野川の河口付近まで一望できる。ヘルシーゾーンとして１０種類の遊具で体を動かすことができる。乙津川側（西側）は多目的広場やテニスコートがある。