敷島艦の歌・敷島艦行進曲 скачать в хорошем качестве

敷島艦の歌・敷島艦行進曲

一、 トンネルつきて 顕わるゝ 横須賀港の 深みどり 潮に浮かぶ 城郭は 名も香しき 敷島艦 二、 大和國の 鎮めとぞ 思えば漫ろ 尊くて 広間の中に 入り立てば ただ宮殿の 心地せり 三、 あゝ羨まし 斯くばかり みごと堅固の 鉄の艦 我が家となして 大洋を 自在に旅する 丈夫よ 四、 さは言うものゝ 掻き暗き 雨の降る日は 如何あらむ 疾風吹き立ち 波の山 天に蔓る夜は 如何に 五、 振り放け見れば 山もなく 鳥も帆影も 灘の上 糧尽き水も 乏しくて 永くとわたる 事あらむ 六、 あゝ美事なる 甲鉄艦 あゝ堅固なる 敷島艦 見れば心も 爽やかに 乗れば気分も 引き立ちぬ 七、 艦の堅固は 乗組の 人の操と 何れぞや 艦の美事は 乗組の 人の心と 何れぞや 八、 艦の名に負う 敷島の 倭心の 大丈夫よ 君等に深く 謝するなり 御國を護る 其の勲 日清戦争には勝ったものの、遼東半島還付の三国干渉により対ロシアへの敵愾心が高まり、旅順口に陣取るロシア極東艦隊に対抗する為、戦後の軍備拡張熱は大艦建造に向けられました。英国に注文した1万5千トン級戦艦が「敷島」で、明治33年4月就役するや、国民の熱狂的歓迎を受けました。作曲は当時常備艦隊軍楽隊の瀬戸口楽長。これを行進曲にした「敷島艦行進曲」も名曲として知られています。