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桃山時代を代表する刀鍛治、堀川国広の作刀を紹介

桃山時代を代表する刀鍛治、堀川国広の作刀を紹介する企画展「堀川國廣とその一門」展が15日、古河市中央町３丁目の古河歴史博物館で開幕した。室町時代、足利学校（栃木県足利市）に奉納された国広作の脇差（足利市民財団所蔵）を中心に、重要美術品５点を含む一門10人の手による名品約30点を展示している。会期は５月６日まで。 　 　国広は慶長年間（１５９６年～１６１５年）以降に作られた日本刀「新刀」の源流に当たる刀工。一門の作刀を一堂に集めた企画展は全国でも初めてで、刀剣ファンの大きな注目を集めそうだ。 　 　新刀の特長は、以前に比べ鋼の品質が向上したことなどがある。刀の彫り物の装飾性が強まった点なども、同展の見どころの一つになっている。 　 　日向（宮崎県）出身の国広は１５９０年ごろ、現在の足利市に滞在。当時、関東地方の儒教の最高学府だった足利学校に奉納される脇差しを作刀した。同地滞在は、作風を大きく変えていく契機となったとされている。 　 　依頼主だった足利城主の武将、長尾顕長の子、宣景はその後、江戸幕府の大老を務めた古河藩主、土井利勝の有力家臣となった。また国広は、豊臣秀頼が北野天満宮（京都府京都市）に奉納した刀なども作刀している。 　 　会場では同館の収蔵する土井利勝のかぶとを含む甲冑（かっちゅう）３点と、連合国軍総司令部（ＧＨＱ）に接収されながら廃棄を免れた刀剣「赤羽刀」４点も公開している。 　同展を見るため、初日に徳島県徳島市から訪れた会社員の合田直人さん（61）は、国広の作刀を見ながら「名刀ばかり。展示の光線の当て方も良い。よく研究されている」と感想を話した。 　 　問い合わせは同館TEL０２８０（22）５２１１。