【医療者向け・音声のみ】髄膜炎菌ワクチン「4CMenB」の二つの顔：MenBへの強力効果と淋菌への時限付きボーナス効果 大規模追跡調査の全貌　CID скачать в хорошем качестве

【医療者向け・音声のみ】髄膜炎菌ワクチン「4CMenB」の二つの顔：MenBへの強力効果と淋菌への時限付きボーナス効果 大規模追跡調査の全貌　CID

元の論文 Long-term protection against invasive meningococcal B disease and gonococcal infection five years after implementation of funded childhood and adolescent 4CMenB vaccination program in South Australia: an observational cohort and case-control study Citation Clin Infect Dis. 2025; ciaf372. 要約 南オーストラリア州で2018年以降実施された公費4CMenB（Bexsero®）ワクチン小児・思春期接種プログラムの5年間の効果を評価した観察研究である。3歳未満児と15〜18歳の青年における髄膜炎菌B型（MenB）疾患発生率は、それぞれ72.7%、76.2%減少した。ワクチン有効性（VE）は、乳児3回接種で98.5%、青年2回接種で92.3%と高い防御効果を示した。加えて、青年における淋菌感染に対する2回接種のVEは39.1%であり、発症後5年以内は中等度の予防効果（41.8%）が認められたが、5年を超えると効果は消失した（-6.3%）。さらに、ワクチン接種者では再感染リスクが27%低下していた。結論として、4CMenBはMenB疾患に対して長期的な高い防御効果を維持し、青年における淋菌感染に対しても中等度の防御を提供するが、効果は約5年で減弱することが示された。