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【報道特集】『西遊記』の三蔵法師の遺骨

『西遊記』で知られる三蔵法師の遺骨がさいたま市岩槻区に奉られているのをご存じでしょうか。 ことしは遺骨が中国からわたって８０年の年です。 遺骨がなぜ岩槻に納められているのか、取材しました。 さいたま市岩槻区の慈恩寺にある玄奘塔。 ここには、『西遊記』に登場する三蔵法師のモデル、玄奘三蔵の遺骨が奉られています。 玄奘三蔵は、今からおよそ１４００年前の６０２年、中国で生まれ、 若くして僧侶となりました。 釈迦の教えをより深く学ぶため、「天竺」＝インドへの旅に出ます。 膨大な量の経典を中国に持ち帰った玄奘は、 残りの生涯を翻訳作業に捧げました。 本堂には、『西遊記』をモチーフにした４枚の絵が飾られています。 そもそも、なぜこの慈恩寺に玄奘三蔵の遺骨が奉られているのか。 歴史は、８０年ほど前にさかのぼります。 玄奘の死後、遺骨は乱世の中で長い間、行方が分からなくなっていました。 しかし、太平洋戦争のさなかの１９４２年に 旧日本軍が偶然、南京で発見しました。 ２年後に、その一部が東京に持ち帰られましたが空襲の戦火を逃れるため、 先々代の見道住職が預かることになりました。 遺骨は、高さ８センチ、幅７センチの小さな水晶の壺に納められています。 １９８９年からは毎年５月に「玄奘祭」と呼ばれる行事を企画。 地域の子どもたちが、孫悟空の衣装を身にまとって 本堂から玄奘塔までのおよそ１キロを練り歩きます。 こうした取り組みを通して、 玄奘の功績を後世に伝えようと　努めてきました。 ただ、地元以外で、遺骨がこの寺に奉られているのを 知る人は決して多くありません。 一方、ことしは遺骨が日本にわたって、 ８０年を迎えたことを記念したイベントも開催。 玄奘とゆかりのある奈良県・薬師寺の 加藤朝胤管主が岩槻を訪れて講演しました。 慈恩寺の大嶋住職は、この節目をきっかけに、この寺に足を運び、 玄奘の功績を知る人が増えてほしいと期待を寄せています。 ＃テレ玉　＃ニュース　＃ニュース545　＃埼玉 ＜テレ玉ニュース番組＞ https://www.teletama.jp/news_info/ind... ＜テレ玉ニュース＞ https://www.teletama.jp/news/ ＜NEWS530再生リスト＞    • NEWS530/NEWS930plus