中島みゆき　一樹（いちじゅ）　（covered by K）…【ドラマ「まぐだら屋のマリア」主題歌～初放映時版 前・後半フル～】歌詞テロップあり скачать в хорошем качестве

中島みゆき　一樹（いちじゅ）　（covered by K）…【ドラマ「まぐだら屋のマリア」主題歌～初放映時版 前・後半フル～】歌詞テロップあり

初出等： …2025年03月29日(土) 21:00〜22:29 前編、22:29～23:58後編 NHK BSP 4Kにて放映のドラマ『まぐだら屋のマリア』（原作：原田マハ、脚本：小寺和久、演出：長崎俊一）の主題歌として …ドラマ自体も前・後半と二部に分けての放映となったが、主題歌も前半・後半のそれぞれのエンディングに対して（多分）一番、二番が別別に流された。 キー：-4 録音：20230331 音源：こちらの録音では、テレビ版の伴奏音をベースにしたカラオケ音源に歌唱を乗せました。 　　　一番と二番は別々に流れましたので、間奏の扱い等は独自に設定しました。 　　　将来的にCD等になった時には全く異なったものとなると予想します。 …「一樹（いちじゅ）」というタイトルに使われている言葉は、一般には「―樹の陰、一河の流れ」「一樹の陰一河の流れも他生の縁」といった慣用句で使われます。その意味は、偶然同じ木の陰で雨宿りをしたり、同じ川の水を飲んだりするといった、些細なことであっても、全て前世からの因縁だといった意味です。 …小説や、ドラマ本編にはそうした言葉は一切出てきませんが、小説を読んだり、本ドラマを観覧した人には、本当に作品の主題のひとつを一言で表現した言葉だと感じられるかもしれません。 …中島みゆきさんには「樹高千丈 落葉帰根」や「一期一会」といった成句や慣用句を元にしたタイトルの曲がありますが、この二曲を合わせたような意味合いの歌詞とも言える味わい深い内容の曲になっていると感じられます。 …音の並び、譜割や言葉へのリズム配置等、正直結構歌いにくい歌と言えるかもしれません。 …ドラマそして原作の小説のタイトルは、キリスト教の主要教派ではいずれも聖人に列せられている「マグダラのマリア」にちなんだものであることは明らかです。 …聖書やそれにまつわる伝説の内容とどのように結びつくのか或いは特に結びつかないのかまではここでは論じません。が、登場人物の名前等が以下のような、キリスト教や聖書にちなんだものが並ぶことから何らかの意図は感じられます。 ・有馬りあ（まぐだら屋のありまりあ）⇒マリア、マグダラのマリア ・及川紫紋（おいかわしもん）⇒シモン（別名ペテロ） ・浅川悠太（あさかわゆうた）⇒ユダ ・丸狐貴洋（まるこたかひろ）⇒マルコ ・与羽誠一（よはねせいいち）⇒ヨハネ ・湯田真（ゆだまこと）⇒ユダ ・住吉克夫（すみよしかつお）【漁師】⇒ペテロとその兄弟アンデレは漁師 ・桐江怜子（きりえれいこ）⇒（キリエ）主（しゅ））の呼格κύριεをラテン文字で表わしたもので「主よ」を意味する。 …ただ、例えば「エヴァンゲリオン・シリーズ」に於ける聖書からの引用やら隠しモチーフ等といった仕掛けはあまり見受けられないと感じますので、そんなには気にする必要はないのかもしれません。 …小説と、テレビドラマでは、今更ですが、ネタバレになってしまいますので詳細は記しませんが、主要な人物の二名にある事件で残った共通する身体的痕跡の箇所が異なっているという部分はありましたが、大筋では、ほぼ原作小説を丁寧に脚本化している印象でした。 …そして、中島みゆきさんによる主題歌「一樹（いちじゅ）」の歌詞は、その原作小説や、脚本を入念に読み込んだと思われる印象がありました。 …ちなみにコメントを頂いた「土本正人」さんによると、 「中島みゆきさんは、昔のインタビューで創作に行き詰まった時にとる行動として『聴診器を庭にある木の幹にあて、地下水をを吸い上げる音を聞く』と話していたことがありました。木が水を吸い上げる音、というのがこの曲のモチーフになっているのでしょうね。」 とのことでした。 …中島みゆきさんには現在までに「樹」という文字・言葉が含まれる曲タイトルが２曲あります。 　○樹高千丈 落葉帰根 　○進化樹 …どちらも悠久の時の流れの中での人の生き様とでもいった内容の歌詞です。 …「一樹」にも、そうした「樹」に対する崇敬の念といったモチーフに繋がるものがあるような気がします。