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世界目指してジャンプ！モトクロスの高校生ライダー【佐賀県】 (21/12/15

ダイナミックな動きが魅力のモータースポーツ「モトクロス」。成人の選手に交じり九州チャンピオンになった高校生ライダーを紹介します。 自然の起伏を活かしたコースを舞台にそのスピードを競う「モトクロス」。 【西村明倫くん】「人が感じられないジャンプの高さだったり風だったり、やりがいは感じます」 佐賀工業高校１年の西村明倫くん。大会がない週末の土日は２日間とも熊本県のコースで練習です。移動にはこの大きなバスが必要不可欠。 【西村明倫くん】「バスの中に泊まります夜はあそこでテレビ見て過ごしてあとは寝るだけ」Ｑお父さんと２人？「はい」 【父康幸さん】「もう１０年近くなります自分たちはこれが日常」 支えるのは父・康幸さんです。全国各地で開かれる大会にも付き添いトップライダーを目指す西村くんをサポートしてきました。ロードレースをしていた康幸さんの影響もあり３歳からバイクに乗りはじめた西村くん。小学６年生の時にはモトクロスの本場アメリカのカリフォルニアで３週間のバイク留学も経験しました。 【西村明倫くん】もっと上を目指すようになった」 親子で練習を重ね、今年、６回開催された九州選手権では全て１位に！来年からは、トップライダーが一度は通る国際Ｂ級クラスへの昇格が決まっています。西村くんの優れた技術のひとつがジャンプです。 【西村明倫くん】「もっともっとジャンプを低く飛んでタイムをけずる」 空中で身体をひねる「ウィップ」と呼ばれるこちらの技。力を横に逃がし低く飛ぶことで滞空時間を減らすことができます。 １０年以上前から一緒に練習をしてきたという先輩も西村くんの走りをこう評価します。 【先輩】「一見早そうに見えない派手じゃない土が舞わないし面白みがないように見えちゃうんですけど実はそれがめちゃくちゃスムーズでムダなパワーが加わらず前に進むことに使われている。乗り方綺麗で羨ましい僕もマネしないといけない」 高校は、工業高校に行くことを決めていました。機械科で部品の製造や組みたてなどを学んでいます。 【西村明倫くん】「バイクの整備もしないといけないので役立つかなと思って」 自宅では、その成果を発揮するチャンス！ですが… 【父康幸さん】「まだまだですね笑作ってるのか壊してるのかでも自分もそういうことを通ってきたので最初はそうかな」 【西村明倫くん】「少しづつ覚えていって自分でできるようにしていきたい」 モータースポーツをしている人の悩みのひとつが部品代や遠征費などの費用をどうねん出するか、ですが、努力を続ける西村くんを周りも後押しします。 【父康幸さん】「九州だけ回っていてもバイク代別で２００万円ほど。ここに来ているけど昔からの友達が一部費用を負担してくれたり支えられてやっとやれている」 【父のバイク仲間】「彼ががんばるから全国一番取ってほしい」 【西村明倫くん】「まず来年、国際Ｂ級クラスでチャンピオンをとることがひとつの目標」 いずれは世界で戦えるトップライダーを目指し練習は続きます。