Stanley portable kitchen/ダイソーのスタンダードメスティンで牛乳とチーズを使ったインスタント沖縄そば＆沖縄風ホットケーキを作る скачать в хорошем качестве

Stanley portable kitchen/ダイソーのスタンダードメスティンで牛乳とチーズを使ったインスタント沖縄そば＆沖縄風ホットケーキを作る

スタンレーポータブルキッチンでのクッキング風景と癒しの音楽で動画を作りました。聞き流しや家事のルーティーンの際にも視聴しやすい動画構成となってます。 当チャンネルにて使用している癒し系の音楽を詰め込んだ50分間のプレイリストもあります。長時間の作業、またはお休み前は是非こちらを御視聴ください。    • 【Healing Play List 1】1人コーヒータイムに聴く癒しのピアノ音楽|...   使用調理機材 Stanley Lunch Box(スタンレーランチボックス) trangia トランギア アルコールバーナー トランギアケトル600 MUNIEQ Tetra Drip snow peak 450チタンマグ Mogoti 五徳 VINTAGEINOXコーヒーミル ダイソー調味料ケース(コーヒー豆入れ) エバニュー(EVERNEW) 木製スプーン EBY726 KALUGII ドリクリップ 2nd-S(動画でケトル先端につけたパーツ) snow peak ピッツ CS-370 ダイソー1.5合メスティン 沖縄風クレープはスーパーで売っている『ちんびんミックス』を使用。 水の量はいつも適当目分量でやってるが簡単に上手く焼ける。 スキレットは近くのホームセンターで売っていた16㎝のもの、テフロン加工されたスキレット風フライパンというところか。無骨な見た目ながら使いやすい。 スタンレーランチボックスに載せている天板はホームセンターでよく見かける30×15㎝の木材(500円)を使用。 四隅をサンドペーパーで軽く削って調整すると綺麗に入る(作業時間10分) 【チャプター2】 記憶の中の断片を明確に捉えるにあたり、味というファクターはその一端を担うものだ。 しかし遠く遡れば遡るほどにその記憶の断片は希釈されたオレンジジュースのような曖昧さを併せているのも事実。 あの頃に味わった味、それは美味という普遍的要素を介さずとも得られるものがある。 搾りたてのオレンジジュースの様、鮮明さを帯びた思い出の断片は今ここで像を結ぶ。 そして眼の奥のスクリーンに映ったのはあの頃の自分自身と祖父だった。 私の母方の祖父は法律家であり翻訳家という多才なエロジジイであった。 そして密かな趣味としては悪食というものも。 無論、厳しくも優しい祖母の管理下において、その悪癖は影を潜めていた。 がしかし祖母の外出時は自身の中にある秘めたメニューをひっそりと作っていたのを私は幾度となく目撃したものだ。 政府機関からの表彰状や要人と写る写真が所狭しと飾ってある廊下を抜け、静まり返った台所に至る。 祖母のいない台所はどこかもの悲しく、灯りのついていない闇の中の祖父は特注の椅子に深く腰掛け懸命にカップの中で箸を上下に動かしている。 箸とカップの擦れあう、動物の咀嚼音の様な軋んだ音は、主のいない台所の水屋を反響しこちらまで届く。 私は見てはいけないもの見たさにいつの間にか忍び足になった。 背後からのぞき込むと祖父は金ちゃんヌードルに冷蔵庫から出したばかりの牛乳を入れ無理矢理かき混ぜていたのだ。 「おい、じじい」 背後から聞こえた私の大声により飛び跳ねた祖父は、辺りに祖母がいないかを確認し安堵した後怒った様子で私に言った。 「やなワラバーや(悪ガキめ)」 「これは刑法第130条違反、住居侵入罪だ・・・」 「あ、そう・・・じゃあ、あの事ばあちゃんに言ってもいい？」 「え？・・・何のこと・・・あ、ダメ言わないで・・・」 話を戻し台所で見たものとしては祖母に隠れて祖父は秘密のラーメンを作成していたというわけである。 そのレシピというものはカップラーメンに冷えた牛乳を入れて少々崩し、一時間ほど待ち、食べる前に紅茶を入れるというもの。 そして場合によってはチョコチップクッキーを散らすとよりまろやかになるという常軌逸したレシピだった。 「げッ・・・まずそう・・・」 おぞましさを感じた。しかし次に感じたのは私自身の至らなさと虚無感であった。何の根拠も経験もないテーマにおいて否定から入るというのは愚の骨頂と言わざるを得ない。 その表情に気が付いた祖父は言った。 「民主主義の根幹は人々の想いを汲みそれを理解しようとする事だ、持論のみで物事を計るのは滑稽かつ無法、君はもう少し視野を広げ多角的に物事を捉えなさい」 「じゃ、あのガールズBARの女の人の事、おばあちゃんに言ってもいい？」 すると祖父は徐に眼鏡を鼻の中腹まで下ろし上目遣いで私を覗いた。 そして人差し指を尖らせた口元で静止させた。 「シー」 祖父は財布から夏目漱石がプリントされた真新しいお札を取り出すと、すっと私に握らせた。 あの頃の味はあの頃の記憶の蓋を開け、花を撫でる微風の様にいま私を過ぎていった。 ここで秘密をひとつ明かすが祖父は80歳半ばの時、道行く美女(25歳のアメリカ人)に声をかけ電話番号をゲットしていた。 「How beautiful you are(あなたは何て綺麗なのでしょう)」 牛乳ラーメンを食べるとそんな祖父の浮ついた声がどこからか聞こえてくる。