ASDの昼休みの過ごし方3つ【特性上苦手のため意識的な対応を、精神科医が7分で説明】自閉症スペクトラム｜発達障害 скачать в хорошем качестве

ASDの昼休みの過ごし方3つ【特性上苦手のため意識的な対応を、精神科医が7分で説明】自閉症スペクトラム｜発達障害

0:05 （１）はじめに 0:26 （２）ASDは昼休みが苦手 3:07 （３）ASDの昼休みの過ごし方3つ 3:14 ①一人で過ごす 4:15 ②切りかえて休む 5:06 ③やることを決めておく 6:23 （４）まとめ 発達障害ASDで「昼休みが苦手」との相談は少なくありません。雑談が求められ、やる事の枠組みも計画でないため、特性上苦手になりやすいです。意識的に、特性に合わせた対策を取ることが大事です。 「ASDの昼休みの過ごし方3つ」につき、精神科医が要点を約7分の動画にまとめています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 （１）はじめに ASDセルフケア。今回は「ASDの昼休みの過ごし方3つ」をやっていきたいと思います。よろしくお願いします。 人間関係や雑談が苦手な発達障害ASD。その中で、「昼休みがうまく過ごせない」とのご相談がよく出てきます。 今回は「ASDの昼休みの過ごし方3つ」です。 （２）ASDは昼休みが苦手 「昼休みの要素」と「ASD特性」の相性の悪さが目立ちます。 ＜ASDで昼休みが苦手＞ 発達障害ASDでは仕事よりもむしろ昼休みが苦手とのご相談を多く受けます。 昼休みで疲労やストレスがたまる原因になってしまう場合があります。 また、対人的なうまくいかない困難などから退職の原因になることもあります。 ＜ASDで苦手なことの例＞ まずは「オンとオフの切り替え」、「こだわり」を背景に切り替えが苦手なことがあります。 そして「枠組みが不明確なこと」休みですと、なかなか枠組みは明確にならず、苦手な場合があります。 続いてが「雑談」会話全般が苦手ですが、その中でも目的などが不明確な「雑談」が苦手とされます。 ＜昼休みですること＞ 一般的にはまず「切り替えと息抜き」仕事の緊張からいったん抜けることで緊張が高まることを避けていきます。 続いては「話すことなどでのストレス発散」仕事でのストレスを、会話で発散しため込まない対策です。 3つ目は「休養の確保」仕事で緊張が続くと疲れが溜まりますので、休養の確保で疲れが溜まりすぎることを防ぎます。 ＜昼休みがASDで苦手な理由＞ まずは「雑談が求められる」ことが苦手です。 続いてが「枠組みが不明確である」というところ。 3つ目が「切り替えて休むことが苦手」というところがあります。 ①雑談が求められている ASDの方にとって、雑談は会話の中でも特に非常にストレスが強いものになります。 そして、集団にもよりますが、対応を間違えると孤立などの原因にもなるところがあります。 逆に無理して過剰適応して合わせるとトラブルは防げる一方「非常に消耗してしまう」休憩のはずがむしろ疲れてしまいいます。 ②枠組みが不明確 仕事と違って、この昼休みにやるべきことは明確に示されていません。 特に「休養」と言われた時に具体的に何をすべきかは見えにくいところがあります。 そしてうまく休めないと疲労の蓄積につながってしまうことが多いです。 ③切りかえて休めない ASDではオンとオフの切り替えが基本的に苦手ですので、仕事から休憩に切り替えることは苦手です。 そして、逆にしっかり休み過ぎてしまうと、休みから仕事への切りかえるが苦手になる場合もあります。 （３）ASDの昼休みの過ごし方3つ 「特性に合った昼休みの組み立てを」していきます。 ①一人で過ごす 「同僚には仕事で貢献する」ことが大事です。 ＜一人で過ごす＞ ASDの場合、無理して雑談に参加をしても、結局は悪影響ばかりが目立ってしまいます。 であれば、一人で本来の休養やリラックスなどをしっかりやっていくことが大事です。 まわりへの影響はありますが、周りには仕事の中でしっかり貢献してカバーします。 ＜孤立等のリスクと見解＞ まず、一人で過ごして、孤立などを心配するという声は実際確かに多いです。 しかし、逆に苦手な雑談などに参加してなにか貢献できるのかは疑問が残ります。 トラブルになるリスクもありますし、無理して合わせたところで、周りにはあまりいい影響はない場合も多いです。 そして、そういった「苦手を強要する」環境は、そもそも相性が合わないともいえます。 ②切りかえて休む 「休みの確保がいい仕事にも」つながります。 ＜切りかえて休む＞ 「休む」ことは、一見生産性がない無意味なことにも思われる場合もあります。 しかしこれはASDの弱点「疲れすぎてしまうへの対策のためには非常に大事です。 そして無意識では切りかえは難しいため、「意識的に切りかえる」ことでカバーします。 ＜休む時のコツ＞ まずは目的を明確に実感をしていき、「意識的に切りかえる」とやりやすいです。 そして後で触れますが、「やることを前もって決めておく」とより効率が上がると思われます。 一方「仕事にまた戻る」休憩が終わってから仕事モードへ切りかえることも同様に大事です。 ③やることを決めておく 「より良い休養にこだわっていく」ことが大事です。 ＜やることを決めておく＞ ASDでは枠組みが不明確だと、むしろ不安や緊張が取りにくいです。 そのため休養の時にやることを決めておくことで、それに集中しやすくします。 そして、その中で「今日は何もしない」とか、「今日はもうやることをあえて決めない」を能動的に決めるのはありえます。 ＜作り込んで精度を上げる＞ 「休養」を考えた時によくイメージとして話すことがあるのが、「F1のピットインのイメージ」です。 1000分の1秒などを競う中で、ピットに入って、ものの数秒でもう、いろいろ変えてすぐ出ていく。 10秒とかだったりします。これは一見すぐにやっているだけに見えますけれども、実際はその10秒のために様々な前準備があります。 休養もそこに近いところはあると思われます。 限られた時間で、どのようにして効率的に休んでいくかは、大いに研究の余地があるところでもあります。 そして、現実的にはいろいろやってみて効果を見つつ、さまざま試していって合う方法を見つけていきます。 （４）まとめ 今回は、ASDセルフケア「ASDの昼休みの過ごし方3つ」を見てきました。 ASDでは特性上、昼休みは苦手になりやすいですが、特性を踏まえた昼休みの過ごし方は、主に次の3つです。 ①一人で過ごす ②切りかえて休む ③やることを決めておく この方法を使うと、同僚受けは悪い可能性はありますが、周りにはその後「仕事でしっかり貢献していく」ことでカバーします。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #ASD　#昼休み　#雑談　#発達障害　#自閉症スペクトラム　 【解説者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。