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鹿児島市の彫刻家・中村晋也さん（９６）制作の「釈迦八相像」が薬師寺でお披露目 (23/04/24

鹿児島市の彫刻家で文化勲章受章者の中村晋也さんが、約１０年かけて制作した大作「釈迦八相像」が２１日、奈良県の薬師寺で関係者にお披露目されました。 奈良県にある世界遺産・薬師寺。２１日、１２年間の解体修理を終えた国宝・東塔の完成を祝う落慶法要が営まれました。 その東塔には、釈迦の生涯を８つの場面に分けて表現した「釈迦八相像」が設置されています。 制作したのは、鹿児島市の彫刻家・中村晋也さん（９６）です。 鹿児島テレビでは２０１４年に中村さんが「釈迦八相像」を制作していた時の様子を取材しました。 真剣な眼差しで作品と向き合う中村さんはこの作品にかける「情熱」を次のように表現していました。 中村晋也さん（２０１４年取材） 「『使命』ですよね。もし僕がこれをしなかったら、当分やる人はいないんじゃないかな。命の続く限りという言葉を使うが、命の続く限りではなく、自分の意志が崩れないかどうかということ。結局、はいつくばってもやる意志が残っているかどうか」 約１０年の歳月をかけて完成した「釈迦八相像」。 八相はいずれも高さ３ｍ、幅５ｍ、奥行き１．５ｍの壮大な作品で、薬師寺の西塔と東塔に４相ずつ分けて設置されました。 中村さんも現地を訪れ、法要に参列するとともに、自身の作品を見て回ったということです。 東塔は４月２８日から２０２４年１月まで一般公開されます。