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Nidaros Jazz Mass 作曲:Bob Chilcott 1. Kyrie 2. Gloria 3. Sanctus 4. Benedictus 5. Agnus Dei [指揮]甲田潤 [ピアノ]東由輝子 [合唱指導]弓田真理子 [合唱]Chor June ●Nidaros Jazz Mass アフリカからの移民に起源をもち、セッションやアドリブなどのパフォーマンスも華やかな現代の音楽“ジャズ”と、カトリック教会を中心に発達し、中世には既にその原型が作られていた祈りの音楽“ミサ曲”。 一見、歴史的にも音楽的にも相反する2つの音楽が1つの作品として完成された時、一体どのようなものになるのか…。“Jazz Mass”という2文字は、わたしたちにそんな驚きと期待を抱かせてくれます。 作品全体はミサ曲の形式にのっとり、歌詞にはミサの通常文が使用されていますが、ジャズ独特のリズムや、シンコペーション、和声進行などが随所にちりばめられた自由な曲想で、厳格な印象のミサ曲がたいへん親しみやすいものになっています。しかも、ただジャズを取り入れたというだけではなく、作曲者自身の音楽性との間で世俗的になりすぎない絶妙なバランスを保っています。 《Litle Jazz Mass》という作品に次いでこの作品を完成させたイギリスの作曲家、ボブ・チルコットは、幼いころから自身も合唱団員として活躍し、活動の中心を作曲と指揮に移してからは、ワークショップや指導のために何度も日本を訪れている親日家です。 この《Nidaros Jazz Mass》が出版されたのは2012年。ノルウェーのニーダロス少女合唱団の委嘱で作曲され、まだ発表されてから日が浅い新作ですが、この1年の間に国内でもすでに多くの演奏団体によって演奏されています。 本日は、作品の新しさとともにコール・ジューンらしい生き生きとした演奏をお届けできたらと思います。 ・Kyrie 前奏のリズムや装飾音からすでに、ジャズやポップス音楽特有の小気味よさを存分に感じとることができます。旋律がのびやかに歌われる部分と躍動的で力強い部分、また、ハーモニーを聴かせる部分とユニゾンの部分との対比がとても新鮮です。 ・Gloria 出版社がこの曲について“Funky”と紹介しているように、グルーヴ感あふれるブルース調の曲想が印象的です。With a gospel fervor と指示された中間部では、それまでのいきいきと軽快な音楽とはうって変わって、野性味あふれる情感がたっぶりと歌われます。 ・Sanctus Ballad styleという指示のとおり、ゆったりとしたテンポによるやわらかなハーモニーが終始つづいていきます。曲中で現れるHosanna(神を賛美する言葉)というフレーズは、常に高い音へと跳躍、上向する音型で歌われ、まるで天に向かって呼びかけているかのように繰り返されます。 ・Benedictus 前曲から続けて演奏され、まるで冒頭のKyrieをモチーフにしたかのような旋律にはじまります。その流れるような動きに合わせて、ユニゾンから二声、三声、最終的には四声へと、時間の経過とともに変化する音色の違いが楽しめる一曲です。 ・Agnus Dei これまでとは一転、おごそかで哀愁を帯びた旋律と控え目なリズム、pから情熱的なffにまで達する幅広く豊かな表現が、深い祈りと、人間と天上との対話を感じさせます。全五曲の内、ミサ曲本来の性格を最もよく表しているといえるでしょう。 Chor June公式ホームページ:https://chorjune.jimdofree.com/ Chor June連絡用アドレス:E-mail: cj.concert@gmail.com