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3分でわかる竹内栖鳳（人から分かる3分美術史5.1）

明治から昭和戦前にかけての京都画壇を代表する日本画家として知られる竹内栖鳳を紹介します。 ※本動画は「3分でわかる竹内栖鳳（人から分かる3分美術史5）」[    • 【旧版】3分でわかる竹内栖鳳(人から分かる3分美術史5)   ]の再撮影・再編集を行なったものです。 *** こんにちは。人から分かる3分美術史。 今日は竹内栖鳳について勉強していきましょう。 竹内栖鳳。1864年生まれ。明治から昭和戦前にかけての京都画壇を代表する日本画家として知られます。 栖鳳は京都・二条城近くの川魚料理屋の家に生まれました。栖鳳が3歳の頃に明治維新が起こります。それに伴って天皇は東京に移り住み、合わせて多くの有力者が東京に移住。京都の街は次第に勢いを失っていきました。 栖鳳は13歳の頃から、四条派の流れを汲む画家、土田英林に絵を習い始めます。 続いて、16歳の頃に、四条・円山両派の流れを汲む画家、幸野楳嶺の私塾に入塾。 そこで栖鳳は頭角を現し、菊池芳文、谷口香嶠、都路華香と並んで楳嶺門下の四天王と評されるようになります。 そんななか、アーネスト・フェノロサの講演を見て刺激を受けつつ、23歳の頃に画家として開業。 この頃から、栖鳳は古今東西の絵画を研究し、それらを自分の画風に取り込んでいきました。 1892年の京都市美術工芸品展ではそのことを揶揄され、「鵺派」と評されました。その一方で、栖鳳の私塾には上村松園、橋本関雪ら、後の京都画壇を担う俊英が集まり、栖鳳は次第にその存在感を増していきました。 栖鳳の作品を見ていきましょう。 「大獅子図」。1902年、栖鳳40歳ごろの作品です。 栖鳳は本作の前に、パリ万博の視察のためヨーロッパに旅行し、現地の画家たちに刺激を受けましたた。そして西洋画の遠近法や緻密な写生表現を取り込み、新たな境地を見出しました。 「班猫」。1924年、栖鳳62歳ごろの作品です。 栖鳳は、1942年に77歳で亡くなります。 いつからか横山大観と並んで「東の大観、西の栖鳳」と評され、1937年より始まる文化勲章の第一回では、二人揃って受賞しています。 現在においても、江戸から昭和に渡る日本画の近代化を先導し、現代に続く京都画壇の礎を築いた日本画家として知られています。 以上！