６割以上が安全確認せず車道飛び出し…交通事故で多い「魔の７歳」子供の目線で考えて【香川・岡山】 (25/04/11 скачать в хорошем качестве

６割以上が安全確認せず車道飛び出し…交通事故で多い「魔の７歳」子供の目線で考えて【香川・岡山】 (25/04/11

新学年や入学を迎えるこの時期に注意が必要なのが「魔の７歳」と呼ばれる小学１年生の事故です。注意すべきポイントを取材しました。 （中村香月記者） 「午前８時ごろ、高松市の小学校の通学路となっている道路です。車の交通量がとても多く、歩行者とも近い距離間にあるので注意が必要です」 香川県内の全ての公立小学校では１１日までに入学式が行われ、新しい１年生が元気に登校しています。これから１人歩きデビューが増えるにつれ、不安なのが、子供が犠牲になる事故です。 （保護者は…） 「自分で安全かどうか判断できるか心配」 「車通りが多いので、急な飛び出しや少しはみ出るだけでひかれるので、周りをよく見て歩くように言おうと思う」 「話に夢中で友達の方ばかり見ているとか、朝は眠く、下を向いて歩く子供が結構いるので、声を掛けて前を向いて歩いてもらおうと思っている」 香川県警がまとめた県内で過去１０年間に交通事故に遭った歩行者を年齢別に示したグラフです。３３０４人のうち、小学１年生にあたる７歳が１０３人。全ての年齢の中で突出して多いことから、「魔の７歳」と呼ばれています。 なぜ７歳の事故が多いのか…。香川県警の交通事故分析官は次のように分析します。 （香川県警交通企画課　宮地俊哉交通事故分析官） 「園児の時と比べて道路を利用する機会が増える。交通ルールを十分理解しないまま道路を利用するケースから事故が増えている」 交通ルールの違反は事故に直結します。県警によりますと、事故に遭った１０３人の子供のうち、６割以上に当たる６５人が左右の安全確認をせずに車道に飛び出したり、信号無視をするなど歩行者側にも過失がありました。 このほか、子供は大人と比べて視野が狭いことや、身長が小さく車から見えづらいことも事故の被害が多い要因と指摘します。 （香川県警交通企画課　宮地俊哉交通事故分析官） 「交通事故は体が直接車両などと衝突するので、命を落とす危険性が十分にある。交通ルールをしっかり守らないと悲惨な交通事故につながる。飛び出しなどの危険行為は絶対に控えるようにしてほしい」 そして、時間帯では、下校、登校の時間が順に多く、この２つで半数以上を占めています。警察は、子供は道路の危険性を認識しづらいと理解した上で、大人がより具体的に注意をすることが必要と呼び掛けます。 （香川県警交通企画課　宮地俊哉交通事故分析官） 「『事故に遭わないよう気を付けて』と抽象的な注意をするだけでなく、子供と一緒に通学路やよく利用する道路に出向き、子供の目線に立ち道路の危険な箇所を把握して、具体的な注意をしてほしい」 活用できるのが、香川県警が配信するスマートフォンのアプリ、「ヨイチポリス」です。事故が起きた場所を地図で確認し、身近な道路の危険を知ることができます。 （香川県警交通企画課　宮地俊哉交通事故分析官） 「交通事故の当事者にならないため、家族で交通安全について話し合う機会を設け、当事者にならないよう気を付けてほしい」 心が弾む入学シーズン。子供の笑顔を守るため、大人が子供の目線に立ち事故を防ぐよう考えることが大切です。