心が限界にきているときのサイン5つ【うつ病・適応障害で無理が効かない状態、精神科医が8分で説明】 скачать в хорошем качестве

心が限界にきているときのサイン5つ【うつ病・適応障害で無理が効かない状態、精神科医が8分で説明】

0:05 （１）はじめに 0:34 （２）心が限界にきているとき 2:17 （３）心が限界にきているときのサイン5つ 2:25 ①体の不調が続く 3:20 ②がんばっても失敗する 4:21 ③未来に希望が持てない 5:11 ④周りが敵に見える 6:01 ⑤会社や学校に行けない 7:01 （４）まとめ うつ病・適応障害も一定程度であれば「がまんし・無理する」場合もあり得ますが、無理が効かない「心が限界にきているとき」もあり、その時は危険もあるため早期受診などの対策が必要です。 「心が限界にきているときのサイン5つ」につき、精神科医が要点を約8分の動画にまとめています。 出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長） こころ診療所吉祥寺駅前　https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所　https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします　   / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 （１）はじめに うつ病・適応障害セルフチェック。今回は「心が限界にきているときのサイン5つ」について見ていきたいと思います。よろしくお願いします。 うつ病・適応障害は、軽度であれば症状を抑え込める場合もありますが、重くなると限界がきて抑えることが難しくなってきます。 この「限界が来ているサイン」はどんなものがあるでしょうか。 今回は「心が限界にきているときのサイン5つ」を見ていきたいと思います。 （１）心が限界にきているとき 「カバーや抑圧が難しくなるとき」です。 ＜心が限界にきているとき＞ これは、まずは心身の強い不調があり、かつこれを抑え込んだり無視することが難しくなるときです。 こうなると、「自然軽快」は難しくなり、受診など早めの介入が必要になってきます。 ＜症状をなんとか抑えて無視する例＞ 例えば「落ち込みはあるけれども、人前では笑う」という話。 「だるさは強いけれども、あえて動く」という場合もあります。 そして「集中しにくいけれども、残業などでカバーする」場合もあります。 そして、抑えるうちに持ち直すことも時にあります。 ＜持ち直す場合の例＞ まずは「一時的にストレスが重なったとき」ストレス重複が解除されれば治まる場合があります。 また、「期間限定の多忙」忙しい期間を乗り越えれば、ストレスも減ってまた持ち直す場合もあります。 そして「もう少しで異動できる」場合、職場ストレスが異動すれば回復する場合もあります。 一方で「限界が来ている場合」もあります。 ＜限界が来ている時の特徴＞ まずは「少し対策をしてもなかなか改善をしない」という時。 そして「社会生活に影響がある」仕事などに影響が出ている場合。 そして「体や行動などにサインが見えてくるとき」です。 ＜もし限界が来ていたら＞ この場合、放置すると悪化し重症化するリスクがあります。 そして、「自分で自分を制御することが難しく」なり、衝動的な行動の危険も時にあります。 なので、この時はもう受診など早目の介入が必要です。 （３）心が限界に来ているときのサイン5つ 「抑えることが困難な危険なサイン」です。 ①体の不調が続く 「自律神経症状は抑えることが困難」です。 ＜体の不調の例＞ これは人によってさまざまな症状が出ることがあります。 人によっては「吐き気」が目立つことがあります。 人によっては「めまい」が目立つというときもあります。 場合によっては、息が浅くなる「過呼吸」が目立つこともあります。 ＜自律神経症状＞ これはうつ病などで不安や緊張が強くなってくると、自律神経の不調も一緒に出ることです。 すると「自律神経失調症」のようなさまざまな体の症状が出てきます。 これは、人によりさまざまな場所にさまざまな形の症状が出てくることがあります。 ＜自律神経症状の意味＞ 精神的な自覚症状と違って、この自律神経症状になると抑えることは困難です。 そして直接「会社や学校に行けない原因」にもなりえる面があります。 そのため、これらは一種の「限界のサイン」といえます。 ②頑張っても失敗する これは「注意しないと悪循環になりうる」ため注意を要します。 ＜集中力などの低下＞ うつ病では「集中力の低下」集中できないことが起こることがあります。 そして似たもので「判断力の低下」や「記憶力の低下」なども起こり仕事などに影響が出る事があります。 具体的には、前できたことが時間がかかったり、ミスが出たり、できなかったりすることがあります。 ここで無理をして「無理やり」やってしまうと、悪循環になるリスクが高いです。 ＜うつ病で無理をしての悪循環＞ まず、うつ病の（集中力低下などの）症状から仕事がなかなかうまくいきません。 ここで無理して頑張ってカバーします。 すると、「それでもうまくいかない」かつ無理をしますので「強いストレス」がかかります。 そうすると、さらに症状が悪化して、さらにうまくいかない「悪循環」になり症状も悪化が続くリスクがあります。 このときは「頑張ったら悪循環になるので、むしろ休むことが必要」です。 ③未来に希望が持てない 「うつ病などでは考え方も変化してしまう」ことがポイントです。 ＜否定的思考＞ うつ病だと思考パターンが否定的に変化します。 それによって物事の悪い面に注目してしまい、未来を悲観します。 そして、過去の出来事にも、悪い面に集中し後悔した結果、さらに落ち込み悪循環になります。 ＜罪悪感＞ 罪悪感は、うつ病等で発生する「自分が人に迷惑をかけた」と強く思う状態です。 それによって自分を責めて、さらに悪循環になってしまいます。 これは休養がうまくいかない原因にもなります。 休職を拒む原因にも、「休職してもなかなか休まらない」原因にもなりますので注意が必要です。 ④周りが敵に見える 「追いつめられると刺激に敏感に」なります。 ＜易刺激性＞ うつ病などで刺激に敏感になってしまうことは少なくありません。 これに「不眠」が合併しますと、さらに敏感になってしまいます。 すると人の「何げない言葉」が大きく感じられてしまいます。 ＜否定的思考の拡張＞ 本来はこの「否定的思考」は自分に対して向かいます。 しかし自分に近い人「自分たち」として、周りに対してもその否定的思考が拡張されることがあります。 すると、周りの行動も否定的に捉えられて「あたかも敵に見えてしまう」ことが時に生じます。 ⑤会社や学校に行けない 「心は行きたくても体が拒否する」状態です。 ＜会社・学校に行けない場合2つ＞ まずは「会社に行きたい・学校に行きたいはずなのに行けない」場合があります。 もう一つは「行く必要があると理屈ではわかっているけれども行けない」場合もあります。 ＜会社・学校に行けない理由＞ まず「体の不調が強く出て行けない」場合があります。 また「動けなくなってしまって行けない」拒否反応が出る場合があります。 そして「うつや不安が強まって、自分をコントロールできなくなって行けない」場合もあります。 ＜心と体が逆を向いてしまう状態＞ この会社・学校に行けない状態は、「症状を抑えたくても抑えられない」状態です。 これは「自分で自分を制御できなくなっている」明確な「限界が来ている」サインです。 この時は、早めの受診や休職などの介入が必要になってきます。 （４）まとめ 今回はうつ病・適応障害セルフチェック「心が限界に来ているサイン5つ」を見てきました。 うつ病などで、心が限界にくると行動や考えなどが制御困難になり、代表的なサインは以下の5つです。 ①体の不調が続く ②頑張っても失敗する ③未来に希望が持てない ④周りが敵に見える ⑤会社や学校に行けない 限界の時は自然軽快は望みにくく、かつ悪化してしまうリスクが高いため、早めの受診や介入が必要になってきます。 こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station） 府中こころ診療所（東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル６階、☎0422-26-5695) #うつ病　#適応障害　#心が限界　#自律神経失調症　#会社に行けない　　 【解説者】 医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎 精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医） 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。